5月10、11日と特大ロフトの改良ワークを行いました!

2016年度に当時の子どもたちの様子から作ったロフトでしたが、ここ数年高さに対しての不安感から、なかなか自由には遊ばせてあげられないスペースになっていました。

〈2016年度 ロフトをつくる前〉

〈2023年度〉

『木村歩美さんとの保護者向け環境お話し会』後

参加したお父さんに実際にロフトを登ってもらっているところ

おおぞら教育研究所




2022~2023年度時点では解体する案も何度か出ましたが、木村さんからアドバイスももらい職員で話し合いました。

その結果、登って遊ぶ場所ではなく“大人の場所(ex.休憩や打ち合わせなど)”や子どもたち(4歳児、5歳児あたりかなー)が話し合いをしたりするスペースにしようということになりました。

まず3月に保護者の方から職員休憩室に面した壁に穴を空けてもらいました。
しかし、休憩室とロフトとの間には1、5m程の高低差があります。その段差をうめるのが今回のメイン作業。

設計作業ともに、子ども環境アドバイザーの瀬野博昭さんに関わってもらいました。

実は2ヶ月前まで姉妹園であるとちの実保育園で主任保育士をしていましたが、今年度からフリーの子ども環境アドバイザーとして全国で活動している人なのです。
改めてこういう紹介をするのもなんだかくすぐったいですね笑

瀬野さん設計のステップ
ストレートな階段型でステップを壁側に寄せるか

ステップと出入口を合わせるか

真ん中を踊り場にしてL字型にするか


どんな配置・かたちが使いやすいか。安心感を持てるか。参加した職員で話し合いながらきめていきました。

とはいえ、話し合いに参加できたのはごく一部の職員のみ。
実際にみんなが使ってみての変更・改良もあるかもしれません。


手すりが付いていくと安心感が段違い!




屋根代わりのパーゴラも作製!




天井が低くなることで落ち着きがぐんと増しました。

〈全体像〉
作業終了!とはいっても、ここを実際に使いながら作り足して(時に引いたり)いくことになるので、完成(仮)ってところでしょうか。



さっそくここで過ごしてみて‥‥思ってた以上にくつろげます。
ホール側に壁はないので子どもたちの声は聞こえますが、うたた寝できちゃうくらい。

on-offの切り替え‥‥大人もしっかりと休む環境が整うことで保育の質も上がるはず!




この記事の最初に

“子どもたち(4歳児、5歳児あたりかな)が話し合いをしたりするスペースとして~”

と書きましたが、子どもたちがこの場所を使うまでにはまだ課題もあります。

子どもが試行錯誤して登るわけではない(階段を使って簡単にいくことができる)
高さと落下のリスクを感じとりにくいという点です。

目新しい場所は子どもたちもテンションがあがりやすいですし
環境と子どもとの関係性が読めなければ大人の不安も大きくなって然り。
思わぬ事故に繋がる可能性もありますし、そういう場所で一緒にいれば、あれはするなこれはするなという禁止ワードが増え、居るのが苦しい場所になってしまいます。


まずは、大人たちが実際に過ごしながらこの場所と仲良くなる…安心感を得るところからかなーと思っております。




ミネ