今までの歩み⑧ 機内通訳の仕事について | 世界を飛ぶパラレルキャリア乗務員 ~パラレルキャリアでアラフィフでもやりたいことは全部やる!モットーにフランス田舎から発信~

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転職5回 解雇2回を経験。30代で海外就職するまでの長い道のり。ママになっても、アラフィフでも、『やりたいことは全部やる!』モットーに、チャレンジ現在進行形!ポジテイブエイジングを意識しながら、気取らないフランスの日常・子育て奮闘を綴ってます。

「機内通訳って?」

「客室乗務員とは違うの?」

 

そんな質問をよく受けていました。

 

 

そうなんです。航空会社により、

日本人を客室乗務員として

採用しいる会社と

そうでない会社とあります。

 

 

オランダの会社なら、

オランダ人クル-の中に

数名日本人乗務員が

参加してクル-メンバ-を構成して

日本路線に飛ばせます。

 

 

もしくは、今の働いている会社では、

中国の路線には

中国人機内通訳が存在します。

アナウンスをしたり、

本当に通訳業務の

ためだけに乗務してもらっています。

 

 

いわゆる、食事のカ-トを引いて

お客様に食事や

ドリンクサ-ビスをしないのです。

あくまでも、通訳業務のみ。

 

 

私が働いていたアメリカの会社では、

労働組合が日本人乗務員を

採用するのを許さなかったようです。

それで、機内通訳として

日本人を乗務させていました。

 

 

日本からも、バンコク、フィリピン、台湾、

中国、シンガポ-ル、韓国の路線がありました。

 

 

その国々の乗務員と、

日本人客室乗務員、

アメリカ人2名ほどの

クル-メンバ-構成です。

 

 

アメリカから直接の離発着便でなければ、

日本人乗務員を採用できたようです。

 

 

それでも、私達の場合は、

ただ機内通訳、通訳業務だけさせておくのは、

勿体ない!


 

アナウンス業務、通訳業務の他に、

ビジネスクラスのお客様

(機種によりますが、40-60人)

全員にご挨拶をして、

搭乗して間もない間に、

お客様の名前を呼びながら

食事の希望を聞いていくのです。


 

会社は、なるべく損失を少なくしたいので、

食事が余分に搭載されていなかったのです。

 

和食は、松花堂弁当があり

美味しかったのですが、

ミネアボリスやデトロイトは

日本人のビジネスクラスの

お客様が少ないため

どうしても、和食が余ってしまいます。

 

 

また、ハワイ便だと

日本人のお客様が多いので、

洋食が余ったり・・

そうかと思えば、

行きと帰りでお客様の希望も片寄ったり。

 

 

完全に全てのお客様の

ご要望に応えるのは至難の業です。

 

 

和食に慣れていないアメリカ人のお客様、

それもビジネスクラスのお客様に、

 

搭乗して間もなく

 

 

私が、

 

 

M. Smith, スミス様、ご搭乗ありがとうございます。

Thank you for flying with us. 

I am afraid that I run out of choice for main course today.

I have only Japanese meal……

 

 

お食事のチョイスが、

ビ-フもお魚、チキンもなく、和食だけ!!

ということもありました。

 

 

これを、アメリカ人のお客様を前に・・

お詫びしながら状況を説明しなければいけません。

 

 

毎回のフライトで、

このオ-ダ-を取り終わるまでが

緊張の連続。

胃が痛かったです。

 

 

不機嫌でも、

「じゃあ、しかたがないわ。」と

召し上がってくださる方もいらっしゃいますが。

 

 

ご立腹されて、

「じゃあ、何もいらない!」と

そうおっしゃるお客様もいらっしゃいます。

 

 

「どうして、僕だけチョイスがないんだ?」

 

 

本当に、困ってしまいます。

 

 

この仕事を、パ-サ-でもない、私たちが、

していたのです。新人にとっては、尚更です。

 

 

時には、オ-ダ-シ-トに、チキンはC、

ビ-フはB、和食はJと

書いてキッチン担当に渡しても、

 

 

搭載数を最初から間違えて

私に伝えていたり。

 

 

ただ単に、キャビン担当の人が、

違うお客様にお渡ししてしまったり・・

 

 

そして、最後に必要な食事がなくなり、

 

yachi! と呼ばれるのです。

 

 

 * 意外とお客様は、そのまま渡されたものを

   食べ始めるのです。なんのために、オ-ダ-

   取ったかわかりません。

 

 

本当に、初歩的なミスで間違えないで!!

叫びたくなりますが.. 

もちろん、アメリカ人に

そんなことは言えません。

 

 

じっと...忍耐、我慢。

 

 

勿論、余分の搭載はありませんから、

説明して謝りにいくしかありません。


 

他にもミ-ルサ-ビス中は、

入国書類を配り、

記入のお手伝いもしないといけません。

 

 

 *お客様の書類に不備が多かったりすると、

  アメリカ移民局より会社に罰金がくるそうです。

 

 

通路で、お客様のお手伝いをしていると、

アメリカ人乗務員に、

あからさまに、嫌な顔されたり。

 

 

 * やはり、当時はまだ日本人対して

   心よく思わず、嫌な言い方、

   意地悪をする乗務員もいました。

 

 

300名からいるお客様、

一人ひとりにお声かけしないといけません。

 

 

そして、そうしていると、

 

 

「ヘッドセットが壊れています。」

 

「毛布下さい!」 

 

「何も言われずに、魚を渡されたんだけど、

ビ-フはないの?」

 

などなど・・・

 

 

本当に、搭乗から最初のサ-ビスが終わり、

自分たちのクル-ミ-ルを食べる時間までは、

ホットする暇はありません。


 

怒ったお客様の対応は、

なかなか一筋縄ではいきません。

 

 

また、アメリカ人のサ-ビス、

対応が悪くて怒られることも

しばしばです。

 

 

新人の時は、涙目になりながら・・

お客様の話を聞き、

ひたすら謝るしかありませんでした。

 

 

 

毎回フライトの前夜は、緊張して眠れないものでした

 

 

 

 

 

次のエピソ-ド

 

今までの歩み⑨ 

アメリカ滞在先での楽しみ♪

 

 

 

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