今までの歩み⑦ 外資系航空会社、機内通訳 いよいよトレ-ニング開始! | 世界を飛ぶパラレルキャリア乗務員 ~パラレルキャリアでアラフィフでもやりたいことは全部やる!モットーにフランス田舎から発信~

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転職5回 解雇2回を経験。30代で海外就職するまでの長い道のり。ママになっても、アラフィフでも、『やりたいことは全部やる!』モットーに、チャレンジ現在進行形!ポジテイブエイジングを意識しながら、気取らないフランスの日常・子育て奮闘を綴ってます。

いよいよトレ-ニングです。


成田空港近くのホテルを会社が

準備して下さったのですが、
なんと・・

相部屋でした。


私がホテルチェックインした時には、

私のル-ムシェアの Aさんは既に
お部屋に入っていました。


どんな方かしら?
緊張しながらドアを開けたのを
20年近く前なのに、

今でも鮮明に覚えています。


「初めまして・・」 と

 

自己紹介して知り合った

ばかりの二人が、

この先5週間の研修中、

一緒に生活を共に

しなければいけなかったのでした。


これだけでも、かなりの試練でした。


研修中に、機内のアナウンス、

機体の構造について、ル-トインフォ、

アメリカの空港について、

緊急訓練、サ-ビスなどなど・・

いくつも研修項目があるのです。


そして、毎回試験があり、

合格ラインがあります。


これらの試験に

2回落ちてしまうと、

折角一次試験、

2次試験と合格したのに、

途中脱落で最後まで

研修を受けられないのです。


皆研修に参加するために、

前職を退職してきています。

 


研修を無事に終了しなければ、

フライトすらできないのです。
外資系の会社は、

厳しいなっと感じました。


何というプレッシャ-!!


制服を頂いて、

気分も高揚するのですが、
毎朝、グル-ミング、

髪型のシニョン、

メ-クして研修を受けるのです。

 


勿論、インストラクタ-の方が、
私たちの装いをチェックしています。

 

 

「機内は、薄暗いので、

もっとチ-クを濃くいれたほうがいいわ。」

 

 

など、指摘されます。


そして、授業を受けている後方では、

授業をして下さるインストラクタ-以外の
インストラクタ-達が、

私達の授業態度を

チェックしているのです。


足を組んだり、

たまには背筋が丸まったりするものです。
たまには、

毎日厳しいトレ-ニングで

疲れがたまり、
うとうと・・ したくもなります。
そんなことをしたら、大変!


私は、研修内容よりも、

後ろから見られている
厳しい視線の方が気になり、

なんだか

毎日気疲れしていました。


緊張した一日を過ごした後は、

一人でふっと
した時間を過ごし、

次の日に向けた試験勉強も

自分のペ-スでしたいところです。


人それぞれ

自分のペ-スを

保ちたいですが、

そうもいきません。


1週間くらい過ぎると、

ル-ムシェア同志で

相性が合わず、
自然と、

ル-ムシェア以外の同期と

日中は過ごす人がでてきたり、
相手の悪口が聞こえてきたり・・


幸い、私は小学校時代を

ニュ-ヨ-クで

過ごした帰国子女、

そしてホテルでのサ-ビス経験ある

一歳年上のAさん。


とてもやわらかい性格で、

譲ったり人に合わせる方を

好むタイプの性格でした。

 

 

自信満々の帰国子女

というイメ-ジより、

逆に少しネガティブな感じです。


「もう、無理だわ!」
「試験、落ちたかも・・・」


毎回、大丈夫! 大丈夫よ-!

と励ましながら一緒に頑張りました。


私たちは、機内通訳という

タイトルでアメリカ路線に乗務することになり、
客室乗務員、CAさんのように

緊急避難の際に、

自分の担当のドアはなく、

セイフティ、セキュリティの

担当ではないのです。


皆さんがイメ-ジするような、両手の拳を

ぎゅっと握って、

肘を伸ばして、

前にだして、

緊急スライドを実際に滑る、

そんな実技の試験はありませんでした。


それでも、機内に乗務するということで、

機内でおこりうる緊急の際の対応、
避難する際の対応、

火事に備えての消化訓練、

心肺蘇生法(心臓マッサ-ジ、人口呼吸)

英語で病気の名前、薬の名前、等々
教わたっりもしました。


機内でのメインの仕事、アナウンスも

かなり苦労しました。

 


実際の機長の英語のアナウンスを

何パタ-ンも聞いて、メモして、

それをなるべく時間を空けないうちに、

綺麗な日本語アナウンスにする練習です。


機内の巡航高度をフィ-トからメ-トル
出発時の機体の重さは何トンをキロに。
出発時のスピ-ド時速キロに。
気温を華氏から摂氏。

 

 

瞬時に数字を聞き取り、

それぞれ計算しなおすのです。

 

 

私達4クラス18人の同期は、

新卒で入社した22歳から

経験豊富の35歳の同期の顔ぶれです。

 

 

ほとんどが帰国子女、

短期留学、長期留学経験者です。

分厚いマニュアル、全て英語で書かれた

ものを頂き、緊急訓練は全て英語で行われます。

 

 

全く留学経験もなく、

法学部を卒業して証券会社での

職歴がある一人だけが、少し

辛そうでしたが、皆で助け合い

何とか乗り切りました!

 

 

4クラス同期は、

全員航空会社で飛んだ経験がなく、

外資系金融、証券会社、ホテル、

私のように会社員のメンバ-です。

 

 

ル-ムシェアで少し気が合わない同期も

いましたが、未経験者ということで、

和気あいあいとした雰囲気もありました。

 

 

 研修半ばで、香港まで日帰りのフライト、

オブザべーションフライトがありました。

機内のサービス、

機内見学をして、

気づいたこと、感じたことをリポート

発表しなければなりませんでした。

 

 

兎に角、

積極的に発言することを求められました。

クラスごとに、チームとして

見られるので、

「4クラスは、大丈夫かしら?」

と思われないよう皆必死でした。

 

 

そして長い、長~い、

明け方まで勉強の日々、

寝不足の日々、

5週間の訓練を終えるのです。

 

 

他のクラスでは、

不合格者も出たようでした。

 

 

幸いにも、

私たち全員が、

無事に訓練終了記念セレモニーに

参加することができました。

 

 

寝不足、疲れ…

大変な日々を思い出し、

また、1月23日解雇通達された日から、

三ヶ月後には、

こんな晴れやかな

セレモニーに参加できるとは…

 

 

人生何があるかわからない!

 

 

そんな思いと、無事に終えた嬉しさ、

ホットした思いで、頬には涙がこぼれていました…

 

   

 


次のエピソ-ド

 



 

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