-スンジョ-
《パラン大病院 待合室》
救命室当直になっていた俺は、一息つこうと休憩時間に缶コーヒーを買いに来た
~テレビのニュース~
『昼過ぎに起きたコンビニ強盗事件ですが、カフェに立てこもって2時間、先ほど警察が踏み込み、犯人は確保されました。
犯人は銃を所持しており、カフェ店内で発砲。人質に負傷者が一名出た模様です』
隣町か、随分物騒な話だな。
♪~ピリリリリ(呼び出し音)
スンジョ:“ペクです。”
看護師:「先生、銃創患者が搬送されます」
スンジョ:“わかった。すぐに戻る。”
急いで救命室に戻り、救急出入り口に患者を迎えに行った
救急隊員:“20代女性、右わき腹を撃たれています。血圧80/30、意識レベルは”
声掛けしようと患者の顔を見た瞬間、
俺の心臓が凍りついた
スンジョ:“ハニ?!”
腹部から血を流し、運ばれてきたのは間違いなく俺の妻だった。
ハニ:“…ス…スンジョ…くん…”
うっすら目を開け、弱々しい手で俺を求めるハニ
その弱々しい手を取り、握りしめた。
スンジョ:“俺はここだ。”
“なんでおまえが…イヤ、一刻も早く治療を!”
(看護師に向かって)“急いで中に”
ハニ:“…待って…”
スンジョ:“なんだ!!(怒)”
ハニ:“…スンハ…スンハが…”
スンハ?そういえばスンハの姿が見えない…まさかスンハも!
救急隊員:“(ハニに向かって)お子さんは大丈夫です。今はこちらでお預かりしていますが、ご家族に連絡が付いて、向かわれています。”
ハニ:“よかっ…た…”
スンハの無事を確認した途端、ハニは再び意識を失くした
スンジョ:“ハニ!!”
看護師:“先生!”
スンジョ:“手術室へ急ぐぞ。”
看護師's:““はい!””
真っ青な顔したハニを見た瞬間
全身の血の気が引いていくのがわかった。
いったいなにがあった?
どうしておまえがこんな目に?
湧き上がる疑問を無理矢理押さえ込み、俺は、手術室に向かった。
《手術室》
手術を開始してからもう20分
一刻も早く弾を摘出し、止血をしなければと思うのに、なかなか銃弾が見つからない。
看護師:“先生!出血が止まりません!血圧も下がっています”
スンジョ:“点滴全開!輸血追加!”
昨日まで笑いあっていたのに…
今朝まで、ほんの数時間前まで感じていたお前の温もりが、今はほとんど感じられない
額を伝う汗も、自分の呼吸音すら煩わしい。
早く、早く銃弾を!
おまえが俺の前からいなくなるなんて、俺は絶対認めない。
例えそれが神の意志であろうとも、俺がおまえを死なせない!
必ず助けてみせる!
だから、
生きてくれ! ハニ!!
ー二週間後ー
あれからもう二週間が過ぎた…
おまえのいないベッドに眠るのが嫌で、家に帰らずずっと病院に寝泊まりしている。
スンハの事もお袋に任せきりで申し訳ない
空になった病室
オ・ハニと書かれたネームプレートをはずし、俺は病室を後にした。
to be continue…