Real ~僕の選んだ未来~ ② | miraeの未来予想図

miraeの未来予想図

原作&韓国版イタkiss(+日記)が大好きで、日記のその後を妄想してお話書いちゃいました。(≧∇≦)

※イタキス好きな女子(女性)はWelcome
男性の方はごめんなさい(>ω<)お断りさせていただきます


N社との打ち合わせを済ませ、俺は店へと向かう。

スンジョ:“遅くなりました。”

ヘラの祖父:“いやぁ構わんよ。それより、打ち合わせはどうだった?”

スンジョ:“えぇ、先方もこちらの要望をほぼ受け入れてくれて、スムーズに事が運びそうです”

ヘラの祖父:“そうか、それは結構結構、”

ヘラ:“おじいさまね、ユリにプレゼントを下さったの。”

ヘラの祖父:“来週バイオリンのコンクールがあるだろう?その時に着てもらおうと思ってね。”

スンジョ:“お気遣いありがとうございます”

ヘラの祖父:“気にするな。曾孫かわいさでやってることだ。なぁユリ?”

ユリ:“はい。ひいおじいさま。”
“このドレスを着て、誰よりもうまく弾いてみせますね。”

ヘラの祖父:“そうかそうか、さすがわしの曾孫だ。この間のバレエのコンクールも素晴らしかった。ユリは二人に似て美形だし、頭もいい。何をやらせても一番で、将来が楽しみだ。”

ヘラ:“おじい様ったら、ユリが可愛くて仕方ないのね。でも、ユリのおかげで長生きしてくれそうだわ。”

スンジョ:“…そうだな。”


お祖父様はおふくろの態度にも目をつぶり、ユリを可愛がって下さっている。

教育熱心なヘラの影響で幼い頃から様々な習い事をしてきたユリ。

だがどんな習い事もすぐに上達し、苦労なんてしたことがない。

苦労なくして得られるものに何の楽しみがあるんだ
苦労して得るからこそ喜びも大きいんじゃないか。


だからだろうか、まだ子供なのに、ユリは自信家で、物事に対する興味関心が薄い気がする…

容姿こそヘラに似ているものの、まるで昔の俺を見ているようで、自分の娘なのに、うまく愛してやれないんだ…。



数日後ー

取引先の会社で、会議を終えた後、運転手が迎えにくる予定だったが、会議が思いの外早く終わり、時間を持て余した俺は、少し歩くことにした。

今日の取引先は実家に近い場所にあり、久しぶりにこの辺を歩いてみたくなったんだ。

歩き慣れたこの道を歩いていると、パラン高校の制服を着た学生を見かけた。

付き合い始めの恋人同士だろうか。
少し前を歩く男子学生の洋服の裾を掴んで歩く女子学生

初々しいと思うのは俺が年をとった証拠だな。

懐かしい景色を見ながら歩いていると、

ドン! ベチャ

曲がり角で小さな女の子とぶつかった。

“キャア!ゴメンナサイ。おじさん。”

ぶつかった拍子に女の子が手に持っていたソフトクリームが俺のスーツについてしまった。

スンジョ:“ああ気にしなくていい。”

持っていたハンカチでソフトクリームを払い、女の子の顔を見ると、その顔に驚いた。

“スンハ、待ってったら~。”


…ドクン…


スンハ:“ママ、あのおじさんにぶつかっちゃって、ソフトクリームがお洋服についちゃったの”

ハニ:“え?!すみません、娘が失礼なことを”
“あ、そうだクリーニング代。
あれ?お財布がない!さっき使ったばかりなのに”

スンジョ:“相変わらずだな。”

ハニ:“え?”

顔を上げ、初めて俺に気づいたハニ

ハニ:“ス、スンジョくん?!”

スンジョ:“さすがおまえの子どもだよ。”

ハニ:“え?”

スンジョ:“親子そろって人に迷惑をかけるのが得意なようだ。”

ハニ:“な!そんな言い方しなくてもいいじゃない。”

そこにちょうど迎えの車が来た。

スンジョ:“悪いがおまえなんかに関わっていられるほど暇じゃないんだ。じゃあな”

そう言って車に乗り込もうとすると、腕を掴まれ引き留められた。

ハニ:“待って、クリーニング代”

スンジョ:“必要ない。”

ハニ:“でも”

スンジョ:“おまえにクリーニング代を恵んでもらうほど落ちぶれてないんでね。”

手を払いのけ車に乗り込んだ。

ハニ:“な!待ちなさいよ!ペクスンジョ”


スンジョ:“出してくれ”
ハニを無視して車を走らせた。



…ドクンドクン…ドクンドクン…


いままでそこにあるのかさえ分からなかった心臓が、己の存在を主張するかのように大きく鼓動を打っている。

掴まれた右腕が熱い。


運命のイタズラだろうか…

あの子の顔を見てすぐにおまえの娘だと気がついた。

俺といたあの頃より綺麗になったおまえに目を奪われ、動揺する自分を認めたくなくて、冷たい言葉を吐き捨ててしまった。



あれからもう7年も経つというのに…

おまえと過ごしたのはたったの二年足らず。
なのに、どうして今更動揺することがある。

俺にはヘラがいる。ユリだって。

なのに、

おまえと過ごしたあの時間が鮮やかに蘇ってくる…

この7年、おまえのことを思い出してしまいそうになる度、自分の気持ちにふたをして、見えないフリをしてきた。

家族のため、会社のため、社員のため、
そして俺自身のためにヘラを好きになろうと努力した。



なのに

どうして今更俺の目の前に現れるんだ




to be continue…