〈 I believe 〉
スンジョくんはここのところ忙しいみたいで、病院に泊まることが多く、まともに家に帰ってきてない。
たまに帰ってきても、疲れてるのかシャワーを浴びたら読書もせずに寝てしまう
病院でも、顔は見れてもまともに話す時間もなくて…
もう1ヶ月もスンジョくんとキスしてない…
結婚してるのに、なんだか寂しいと思うのは、あたしのわがままかな?
あの声であたしの名前を呼んで、大きな腕で抱きしめてほしい。
優しくキスして、あたしに触れてほしい。
こんなことを考えるなんて…あたし、どうかしちゃったのかな?
スンジョくんはあたしとキスしなくて平気なのかな?
もう飽きちゃった?
もしかしてこれが倦怠期ってやつなのかな?
《パラン大病院》
“ペク先生って素敵ですよね。仕事も出来るし、パパのお気に入り。ただの医師にしとくのはもったいない。”
“私と結婚したらすぐに教授になって、ゆくゆくはこの病院の院長にだってなれるのに…”
そう話す彼女は院長の娘さんで、先月からうちの病院の受付で医療事務として働いてる。
若くて綺麗で、スタイルもよくて、羨ましいくらい。
だけどこの子、遠慮がないというか自信家なのか、スンジョくんに一目惚れしたらしいんだけど、それを堂々と妻であるあたしに言ってくる。
院長の娘さんだから、下手なこと言えないし、どうしたらいいの~?
ハニ:“あハハ。もぅ冗談ばっかり、ペク先生既婚者だよ。それに小学生の娘もいるし…”
院長の娘:“ペク先生だったらバツイチでも全然OKです。”
ハニ:“え?!”
(別れる前提?)
院長の娘:“だってどうみたって私の方がペク先生とお似合いだし。だいたいなんでオ看護師なんかと結婚してるのかが私には理解できません。”
“ペク先生だっておばさんより若くて綺麗な私の方がいいに決まってますって。”
ハニ:“あ、あなたね~!”
院長の娘:“あ!私この後パパ達とペク先生と合う予定なのでお先に失礼しま~す”
ハニ:“なっ”
(なんなのよあの子~!)
言いたいことだけ言って去っていった彼女。開いた口がふさがらないとはまさにこの事だと思った。
《自宅》
スンジョの帰宅を待ちかまえてるハニ
ガチャ(部屋の扉をあける音)
ハニ:“遅いよスンジョくん!
今何時だと思ってるの?”
スンジョ:“なんだよ急に怒りだして?
院長から食事に誘われたって言っておいただろ?”
ハニ:“だって…あの子も一緒だなんて聞いてない”
スンジョ:“あの子?あぁ院長の娘さんか。受付で働いてるらしいな。おまえ知ってたのか?”
ハニ:“知ってたっていうか…ゴニョゴニョ”
スンジョ:“いい子だよな。かわいいし。”
(かわいい?!)
ハニ:“スンジョくんあの子のことそんな目で見たの?”
スンジョ:“は?!またお得意の嫉妬か?
アホらしい。こっちは仕事なんだ。おまえの嫉妬にいちいちつきあってられるか。”
そう言って着替えを持ってシャワールームへ行ってしまった。
ハニ:“なによ!スンジョくんのバカ!わからずや!もう知らない!”
今日は早く帰れそうだって言ってたから、一月ぶりにスンジョくんとゆっくり過ごせると思って楽しみにしてたのに…
スンジョくんに反省してもらおうとスンジョくんの眠る位置に背を向けるように布団に潜り込んでいたら、いつの間にか眠ってしまっていた。
翌日、目が覚めるとスンジョくんはもう出掛けていて、仲直りしようと思っても、スンジョくんはまた病院に泊まることが多くなり、話す機会が見つからない。
その上、仕事中何度も彼女がスンジョくんといるところを見かけて、職員の間でも、
「ペク医師はとうとう離婚して院長の娘に乗り換えるらしい」
なんて噂がまことしやかに囁かれている。
スンジョくんに限ってそんなことするはずない!
あの子が院長の娘だから相手にしてるだけよ。
こんな時こそ堂々としてなきゃ!
あたしはスンジョくんの妻なんだから!
自分にそう言いきかせてみたけれど、
彼女と嬉しそうに話すスンジョくんを見かけてしまって…
あたしと別れてその子となんて…
あり得ないよね?スンジョくん…
to be continue…