松澤由実 - YOU GET TO BURNING[機動戦艦ナデシコ TV-OP][1996]
※デビュー時にはこの[松澤由実]でした。
気がついたら[松澤由美]に変わっており、
オフィシャルサイトにて、再改名の旨が伝えられていました。
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1996年10月23日発売。デビューシングル。
ED[桑島法子 - 私らしく]とのスプリットシングル。
最高位9位[初動記録5.4万枚]。累計売上10万枚強。
私が指摘しておきたいのが、初動記録。
1996年という、CDバブル全盛期の中、
オタクアニメの主題歌がトップ10入りをするのは、
まず間違いなく、ありえない話です。
少なくとも、5万枚を売らなければランクイン出来ません。
週によっては、トップ10がすべて10万枚以上を売っています。
こんな、狂った状況の中、限られた
1990年代のアニメファン[アニメオタク]の購買で、
この最低ラインの5万枚を突破するのは、
それこそ、圧倒的人気で、時代を作った
林原めぐみにしか出来ない芸当だったと言えるでしょう。
そんな中で、松澤由美という無名の新人が歌う主題歌が
その5万枚の壁を突破し、トップ10入りしたのですから、
1990年代のオタクアニメの主題歌としての異常な数字、
はてや、2006年以降に起こる、若年層の
アニメ視聴のトレンド化の流れでの再評価により、
アニメソング全体を見ても、後世に残る楽曲と言えます。
しかし、この曲が、むしろ、オタクアニメの主題歌が
マスメディアでは、非常に雑に扱われていたことを覚えています。
確か、徳光和夫が司会をしていた[歌の大辞10]
過去曲と、最新曲のランキングを紹介する番組でした。
その番組での最新曲のランキングは
ほぼオリコン準拠で作られていました。一部の曲を除けば。
そう、この曲が、その[一部を除けば]に入ります。
この曲は初動記録では9位。当然、トップ10入りした曲として
紹介されるのが筋なのですが、トップ10入りはしてません。
それどころか、ハイライトで流すトップ20にすら入っていませんでした。
あまりに露骨な対応に、唖然としました。開いた口が塞がらないです。
そう、これが、一般マスメディアの
オタクアニメに対する偏見であり、悪意なのです。
もうひとつ、同じような例があります。
先日にも挙げました[魂のルフラン]
この曲は、初動記録で、何と16万枚を売る、
オタクアニメ発祥の作品では考えられない、
以上の数字を叩き出して、オリコン3位を記録します。
しかし、先程述べた番組では、初週は11位にされています。
ちょうど、曲の紹介をしなくていい位置に、
意図的に置かれたとしか言いようがありません。
しかし、魂のルフランは、
3ないし4週間、トップ10を維持したため、
流石に、捨て置けなくなってしまったようで、
トップ10入りさせて、紹介していました。
流石に、視聴者からも番組側の悪意を悟られ、
クレームでも入れられたのでしょう。
他にも、マスメディアの
オタクアニメ[今でいう深夜アニメ]の主題歌への
露骨な差別的対応は今でも見られます。
みんな知らないだろう、と高をくくられているのかもしれません。