ナノ - DREAMCATCHER[魔法少女育成計画 TV-ED][2016]
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2016年11月2日発売。7枚目のシングル。
最高位45位 登場週数3週
ナノの11枚目のシングルのうち8番目の売上
発売当初、ナノの自己最低成績を記録していた
チャートのレベルが下がった2019年発表の
[KEMURIKUSA]にも劣る。
特別ヒットしたものではない。
[魔法少女]の定義は、時代で変化していきました。
そして、2010年代の[魔法少女]の定義が、
[魔法を使って殺し合いをするもの]という
殺伐としたものになっています。
そして、その元を作ったのが
[魔法少女まどか☆マギカ]です。
[魔法少女まどか☆マギカ]は
[魔法少女]とは銘打たれているものの、
キャラクターの大半が戦死するという殺伐としたものであり、
その原因が[様々な形であれ]魔法にあるのです。
[魔法少女]は、元来女児向けの存在でしたが、
[大きなお友達]の存在もまた常にありました。
そして、[魔法少女まどか☆マギカ]は
大きなお友達だけで作られた世界というべきものです。
[魔法少女]を冠して、直接魔法を使って戦闘をする作品として
2004年から始まった[魔法少女リリカルなのは]はありました。
ただ、[魔法少女リリカルなのは]はキャラクターの死を
直接表現するものは殆どなく、グロテスクな描写もありません。
キャラクターの熱い気持ちをぶつけ合う、
激しい戦闘自体が売りになっていました。
私も、魔法少女リリカルなのはシリーズは好きです。
[水樹奈々のファンなら、大抵は好きでしょう]
※直接魔法という表現を使わない変身ヒロイン
美少女戦士セーラームーンやプリキュアシリーズは除きます
そこから、なぜか[魔法少女まどか☆マギカ]で
戦闘要素にグロテスクな殺戮の要素が加わってしまい、
魔法少女と名乗る作品が、
真っ黒に染まってしまったように思えます。
[Fate/stay night]の聖杯のように。
その黒ずんだ魔法少女の一つが
この[魔法少女育成計画]というわけです。
ただ、こういう魔法少女の殺し合いは
アニメファンにはもうお腹いいっぱいだったのか、
まったく話題にはなりませんでした。
[魔法少女]の名前で興味を引けた一方、
作品の粗悪に視聴者が引いた、ということでしょうか。
私は[魔法少女リリカルなのは]が好きな分、
黒ずんだ[殺し合いの魔法少女]には嫌悪を覚えます。
どうしてこうなってしまったのでしょう。
[魔法少女まどか☆マギカ]に触発されて、
敢えて、黒ずんだ、血みどろの作品を出すことに
なってしまったのでしょうか。