BUCK-TICK - 見えない物を見ようとする誤解 全て誤解だ[1995]。
[曲名に動画のリンクを貼っています]
1995年9月21日発売。最高位15位。登場週数4週。
同年発売のアルバム[Six/Nine]からのリカット。
[Six/Nine]はオリコン首位を獲得、BUCK-TICKの最盛期を彩るものとなっています。
BUCK-TICKのデビューから台頭、ブレイクの時期と
私が音楽を聞き始めた時期は、少々ずれており、
リブログ元[悪の華]はオンタイムでは、耳にしていません。
後追いで聴いて、BUCK-TICKの変遷を追いました。
今回紹介する楽曲は、
私がオンタイムで耳にした、BUCK-TICKの最初の曲です。
正確には、BUCK-TICKの曲と、初めて認識した、というものです。
如何せん、曲名が個性的ですから。
どうもこのアルバムはいわくつきのようで、
収録されている楽曲中にイスラム教の経典[コーラン]の一部が使われており、
イスラム教の団体から、レコード会社へ直接の抗議が行き、
同部分が収録されているCDが、すべて回収され、謝罪がなされた事件がありました。
こういうエピソードを見ると、BUCK-TICKが
非常にどがっていることがよくわかります。
宗教という、かなりデリケートで危険なジャンルに
敢えて突っ込んでいくスタイルは、謝罪を引き起こした事はダメでも
かなり、切り込んでいった結果だと思います。
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登録宜しくお願いします!
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この曲の良さは、なんとも淀んでいる空気。
淡々と進んでいく曲は、非常に不気味であり、
リスナーを不穏にさせていきます。
歌詞には、歌われている主人公のもがいたり、悩んでいたり、
見えているものへの猜疑など、
こちらにも、重い世界が広がっており、何とも、救いがありません。
ここまで書くと、曲をマイナスに評価しているように
見えていそうですが、私は非常に良いと思っています。
曲の要素の世界観には、ガチガチとも言える統一感があり、
BUCK-TICKというバンドが作り出す魅力、
闇の部分はよく現れています。
BUCK-TICKというバンドの一側面を、
かなり具体的に見ることが出来る作品として、私はかなり好きです。
こういう、なかなかに理解が難しい曲は
好みが非常に分かれそうなので、判断に困ります。
ただ、ベクトルの方向はどうあれ、
長さで言うならば、かなりのものであるとは言えます。