2002年2月20日発売。4枚目のシングル[メジャー]
最高位5位 登場週数13週
2002年度年間45位[約25万枚]
ケツメイシの知名度を上げ、
2005年のメガヒット[さくら]を向けて、
人気の地盤の第1段階を作り出しました。
ケツメイシは[さくら]のメガヒット、
及び収録アルバム[ケツノポリス4]のダブルミリオンが
鮮烈に記憶に残っています。
ただ、その[さくら][ケツノポリス4]の一連のヒットに向けて、
着実にヒットを重ね、道筋を作っていました。
その起点となったのは[トモダチ]です。
ケツメイシは、[トモダチ][涙][さくら]など、
楽曲中の物語を重視し、リスナーの共感や感動を呼ぶ、
人の心に訴える楽曲を送り出す事が多いです。
一方で、勢いとノリで振り切れた楽曲もまた、
ケツメイシの作風としては重要で、[君にBUMP]が、
ケツメイシのシングル売上2位になっていることからも、
共感と感動を呼ぶ、シナリオが組まれた楽曲だけが、
ケツメイシではないことを示しています。
当時、私と関係があった人は
[音楽は名曲が1曲あれば十分と感じた]と言って
[トモダチ]のみを1ヶ月以上聴き続けていました。
人の心を掴める曲は、何度聴いても飽きることはない。
聴けば聴くほど、曲への理解が深まり、
曲の中のシナリオに入り込むことができる。
分かりやすく[トモダチ]への気持ちを綴っているだけなのに、
本当の意味で曲を理解するには、聴き込むことが必要。
彼の[トモダチ]の聴き込みようが、
私に教えているような気がしました。
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それだけ[トモダチ]がリスナーを引き付ける力があり、
然るべくしてヒットとなったのでしょう。
そして、ケツメイシはこの路線でのヒットを
安定して出すことが出来るようになります。
後の時期に出した曲で、徐々ではあっても、
着実に売上を伸ばしていくので、
売上としては、歴代5位となっていますが、
果たした役割は、間違いなくトップです。
[さくら]は、あくまでケツメイシが
その時までに積み上げたものが
最高に発揮された結果であり、
ケツメイシというミュージシャンを支え、
音楽業界に覇を唱えさせた曲です。
なので、一番大きな役割を果たしたと考えられそうですが
以降は[さくら][ケツノポリス4]の勢いを消費して、
売上を出していくことになります。
時期を追うごとに売上を下げていきます。
いわば[さくら][ケツノポリス4]から惰性になった、
ということです。
ミュージシャンを伸ばしていた時期と、
惰性で売り上げた時期では、活力が違います。
[トモダチ]から、ケツメイシは活力を発揮していくのです。