SOPHIA - 黒いブーツ~oh my friend~[1998]
1998年11月26日発売。8枚目のシングル。
最後位2位。登場週数13週。
1999年度年間76位[年間最高順位]
[街]のロングセラーにより、波に乗れたSOPHIA。
1998年のシングル[ごきげん鳥]アルバム[ALIVE]で、
自身最大級のヒットを連発していきます。
[ALIVE]の1998年度年間68位は、
以降破られることなく、SOPHIA最高売上記録です。
アルバムで最大ヒットを飛ばしたSOPHIAが
次の一手として出してきたのが[黒いブーツ]
私はこの曲に対して、[little circus][ALIVE]など、
これまでのSOPHIAにはない面白みを感じました。
[ALIVE]にも、所帯じみたというか、
人間というものを感じる曲がよく見られたのですが、
ここまで人間臭くて、野暮な曲は初めてでした。
そんな野暮な曲をSOPHIAがやっており、
それがピッタリとはまっていることも面白いのです。
ヴォーカルの松岡充の良さがどこにあるのか。
その答えをより一層出しにくくしてしまった曲です。
それこそ、松岡充には何を歌わせても、
独自の世界を作り上げられる安心感を、
この[黒いブーツ]は作ったのでは、と感じます。
この曲は、SOPHIAの中でも風変わり。
でも、どこか馴染みやすくて、共感できて。
こんなヤツ周りにいるな、
と感じた人もいるのではないでしょうか。
[街]は最高にかっこいいSOPHIAとして素晴らしい曲です。
大ヒットしたことも頷けますし、
復活後のMステ出演で演奏されるのもわかります。
それに加えて、この[黒いブーツ]は
なんと言うか、ダサいけど、なんか惹かれるものがある。
[街]とは、正反対なんだけれども、
SOPHIAらしいと思えてくる曲。
SOPHIAが、ヒットを飛ばす中で、
変容していく様子が見受けられる中、
特にこの曲から、顕著に感じられました。
これもまた名曲です。後世に残しておきたい作品です。