misono - VS[テイルズ オブ ザ テンペスト GM-OP][2006]
2006年3月29日発売。ソロデビューシングル。
最高位4位。登場週数10週。
2005年。day after tomorrowの解散により、
一度、歌唱の場を失ったmisono。
ソロ活動開始にあたり、day after tomorrow時代とは違う、
グループの一員ではなく、misono個人を前に押し出していく
歌手としての自立を目指すことになります。
初弾となったこのシングルは、
これまでの自分と、これからの自分を戦わせるという
意味合いでの[VS]となっています。
最高位4位は、day after tomorrow末期と
ほぼ同格の数値がでており、misonoの出だしとしては
上々の成績と言えます。
主題歌となった[テイルズ オブ ザ テンペスト]が開発の遅れで、
主題歌の発表から半年以上経っての発売になったため、
主題歌としては意味を持つものの、
タイアップとしての効果は余り出なかったと見るのが順当です。
day after tomorrowとは、音の質感が変わっているため、
misonoの歌声と合わさることに対して
少々の違和感を感じたのを覚えています。
当時は、あのデジタル音でしっかりバンドを感じさせる
強めの音と、misonoの歌声がガッチリと組まれている実感がありました。
この曲については、バンド色のアレンジでも、
day after tomorrow時の音と比べると弱さを感じ、
misonoの歌声を受け止めて切れていない気がしていました。
いま、聴き直すと、そこまで気にならなくなっていますが、
この曲が発売された当初は、
misonoのソロデビューには十分と思う一方で、
day after tomorrowとの違いを引きずる自分がいました。
これが、ある意味、misono自体の中にあった感覚かもしれません。
過去と現在。きっちりと区切りをつけるための1曲だった。
改めて、この曲の意味するところは何かを、感じさせられました。