鉄炮塚葉子の名前を目にして
「ときめきメモリアル」を思い出しました。
一世風靡の恋愛シミュレーションゲーム。
今で言う「美少女ゲーム」「ギャルゲ」の先駆けです。
今回は、このゲームが起こしているムーブメントを
「音楽の観点」から見ていきたいと思います。
いまでは、本当にこんな事のできる作品はありませんから。
ひとつめ。
○キャラクターソング[作品不使用曲]アルバムのCDの多さ
今は「アイドルマスター」「ラブライブ」「バンドリ」など
音楽に関係する作品から、数多くの曲が発表されています。
そして、その多くは「何かしらのゲームに使われている」のです。
※ただ、この作品群に関して言えば
シングルが切られるばかりで、アルバムで出ることは稀です。
他にも「涼宮ハルヒの憂鬱」が
ゲーム関連のキャラクターソングCDを出しています。
これらに関しては「主題歌・挿入歌」と見るほうが正しく、
キャラクターソングという定義については微妙です。
アニメソングの定義として「キャラクターソング」は
「イメージソング」が割り当てられます。
「イメージソング」はアニメやゲーム本編では使われない曲で
作品と深く結びついているものを指します。
[キャラクターの特性や思い、考え方を歌ったものですね]
今の作品でも「イメージソングアルバム」は出ていますが
大抵は1~2枚程度です。
以前「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」などが
キャラクターソングシングルを乱発していました。
ただ、それらを収めたアルバムが出ても、
そこまで多くの数は出ていません。
その中で、「ときめきメモリアル」は、完全なイメージソングアルバムを
[記憶が正しければ]6タイトルだしています。
前にもあとにも、ここまで多いのは「ときめきメモリアル」だけです。
そして、それらが全て相応の売上を出しているのですから
なおのこと、すさまじい人気だったことがわかります。
イメージソングに関連してもう一つ。
○キャラクター名義の「アルバム」が数多く発表されたこと。
現在でも、キャラクター名義のシングルはよく出ています。
しかし、「キャラクター単独名義のアルバム」は殆ど見受けません。
直近で知っているのは
「ハヤテのごとく!」の「桂ヒナギク(CV.伊藤静)」
「神のみぞ知るセカイ」の「中川かのん(CV.東山奈央)」
「マクロスΔ」の「ワルキューレ」
「バンドリ」の「Roselia」「Poppin'Party」
※但し「ワルキューレ」「Roselia」は作中使用曲なので
完全なキャラクターソングアルバムとして扱うのは微妙。
登録お願いします。
数が少ない上に、1作に大抵1人[1組]。
ところが、「ときめきメモリアル」については
藤崎詩織(CV.金月真美)
虹野沙希(CV.菅原祥子)
館林見晴(CV.菊池志穂)
片桐彩子(CV.川口雅代)
朝日奈夕子(CV.鉄炮塚葉子)
古式ゆかり(CV.黒崎彩子)
早乙女好雄(CV.うえだゆうじ)
同一作品から「7キャラクター」の単独名義のアルバムが出ています。
この数もまた異常と言うしかないです。
藤崎詩織に至っては、音楽バブル期にあって
アルバムで週間トップ10に入ったこともあり、
一介のゲームでここまでやるかと言うしかないほどですね。
ここで挙げたキャラクターの上記4人は
「ときメモ4強」と言われた大人気キャラでした。
そして、アルバムの他に
シングルが切られているのもこの4人のみです。
そのシングル曲を紹介して、一旦終わりにしましょう。
藤崎詩織 - 終わらないメモリー[1997]
虹野沙希 - 出会えてよかった[1997]
館林見晴 - もしも私が天使だったら[1997]
片桐彩子 - Tomorrow[1998]
「ときめきメモリアル」については
続編も含めて色々まだまだありますけど、
今日は長くなったので終わります。
以上、おっさんホイホイなお話でした。