2014年夕日を見る会味見(2) | 晴耕雨読 -田野 登-

晴耕雨読 -田野 登-

大阪のマチを歩いてて、空を見上げる。モクモク沸き立つ雲。
そんなとき、空の片隅にみつけた高い空。透けた雲、そっと走る風。
ふとよぎる何かの予感。内なる小宇宙から外なる広い世界に向けて。

昨日、12月21日2014年夕日を見る会安治川コースの
下見を井東一太郎会員としてきました。
それが、なかなか安治川に至るまでの
福島区野田の街角に
興味深いスポットを発見し、
いつもの好奇心がうごめきだしております。


今回から、この「2014年夕日を見る会味見」で
夕日を見る場所・天保山サンセット広場までの
スポットを紹介してみようと思います。


まずは12月30日(火)pm1時の
出発場所の写真です。
写真図1 地下鉄玉川駅2番乗降口前野田城跡顕彰碑




今回の写真は、
左手前に野田城跡顕彰碑。
写真の左右(南北)に走るのが新なにわ筋。
写真上方にJR大阪環状線野田の高架駅が見えます。

ここをスタートして野田の町に入ります。


漆喰の立派な蔵があります。
写真図3 漆喰の蔵




いったい往時、何を仕舞ってあったのでしょう?
知りたくもなります。
なぜか懐かしさを感じる町並みです。


屋根の鬼瓦に見えるのは
鯛をかかえた
なんとエベッさんです。
写真図3 エビスの鬼瓦




さすが野田恵美須の氏地です。
野田はかつての漁村です

ほどなく朱塗りの鳥居が見えます。
路地を進みますと「宝大明神」と額束にあります。

写真図4 宝大明神




いかなる御利益があるのでしょう。


大阪野田にあっても「大森屋海苔」の
隣に鎮座しますのは、
スポットの一つ「妙見宮」です。
写真図5 妙見宮




妙見さんは星を神格化した神。
となれば、船乗りの信仰があったのでは?


野田は長尾智子さんや
鈴木和夫さんたちが紹介されましたように
「ななとこ(七所)参り」のお地蔵さんの町として有名ですが、
神仏諸霊の蠢く
襞の深い町です。
現代の民俗として調査するのも一興です。


ようやく安治川です。
「大阪シティ信金ロード」という名称の
中央市場前の緑道に出ます。
今日はカモメが飛び去ったのかと思いきや・・・・
写真図6 水面のカモメ





白く見えるのはカモメなんです。


写真図7  カモメがスイスイ



師走の昼下がり

水面を

カモメがスイスイ泳いでいます。

現代の「泥の河」の一光景です。


次回、続きを書くことにします。
本番のコースにつき
井東会員から次の確認のメールが入りました。

●地下鉄玉川駅から旧市電路を行かずに
1つ目の信号を右に渡り,進んでいくと
野田村堤橋址碑左進→戦災に遭っていない所に
戎さんの瓦の家→中央市場→富島渡場跡(福島側)
→安治川上流へ泥の河碑→安治川橋址→税関址(安治川橋址)
→国津橋→安治川教会跡→安治川トンネル
→JR西九条駅→JR桜島→天保山渡
→海遊館→水上警察署→地下鉄大阪港

このコースでゆくことにします。

参加費無料。(ただし、道中事故は自己責任)
参加者は阪俗研まで
メール
mailto:tano@folklore-osaka.org
携帯電話080-1418-7913に
ご連絡下さい。


究会代表 田野 登