​おめでたいニュース 三つ

先週はおめでたいニュースのオンパレードだった。

まず一つ目は、

3日(水曜)に金沢で行われた
JBCクラシック(JpnI ダート2100m)。

ミューチャリー(5歳 牡馬)が
地方馬として初めて制覇した。

これは開催 21回目で『初』

オメガパフュームの追撃を
半馬身我慢して"悲願達成"。

地元金沢の吉原寛人騎手が
左手を上げてガッツポーズ。

おめでとう!地方競馬ファン!


ミューチャリーの父はパイロ

JRAでは超大物こそいないが、
産駒の成績はかなり良い。

サウスヴィグラス(2018年死亡)同様
地方競馬では絶大な人気を誇る。

11/7 阪神11R みやこSを制した
メイショウハリオもパイロ産駒。


母系はヌーヴォレコルトや
オヤコダカが出た
ファーガーズプロスペクト系。

11/6 東京7Rを人気薄で勝った
アラゴナイトも同牝系。

この血統の勢いには注意したい。


そして二つ目は、

米国競馬の祭典ブリーダーズカップ
日本馬が躍動。

まずはフィリー&メアターフ
(3歳以上 牝馬 G1・芝2200m)で
ラヴズオンリーユー(5歳)が優勝。

お見事!川田騎手!

日本馬史上初のブリーダーズカップ制覇を成し遂げた。


初挑戦は1996年のタイキブリザード。

藤沢和厩舎&岡部騎手コンビは
天皇賞(秋)出走の
バブルガムフェロー(1着)を
蛯名正騎手に頼んで
BCクラシックに挑戦した。

昨年までで13頭が挑戦してきたが、
ぶ厚い壁は破れなかった。


更に凄いニュースが飛び込んできた。

ディスタフ
(3歳以上 牝馬 G1・ダート1800m)で
マルシュロレーヌ(5歳)が優勝!

米国のダートG1で日本馬が勝つなんて
矢作厩舎凄い!お見事!

前評判を覆して1着。

現地のブックメーカーでは
11頭立ての最低人気だったようだ。


マルシュロレーヌの祖母は
1997年の桜花賞馬キョウエイマーチ

最近、母方にダンシングブレーヴ
の血を持つ馬の活躍が目立つ。

9/11に中京で勝ち上がった
ナミュールの3代母はキョウエイマーチ。

上がり3ハロンは
11.9秒→10.8秒→10.7秒という
滅多にお目にかかれない衝撃のラップでの勝利だった。

脚元さえ無事ならかなり走るだろう。

マルシュロレーヌとともに
競馬界を盛り上げていきそうな好素材。


最後に三つ目は、

7日(日曜) 高知競馬の
黒潮マイルチャンピオンシップで
スペルマロン(7歳 セン馬)が優勝。

高知初の獲得賞金1億円はすでに
クリアしていて
4月の二十四万石賞から8連勝、
重賞12勝目となった。

2019年までは
美浦:古賀史厩舎に所属していて
2勝クラスを走っていた馬。

JRA時代の
2017年に去勢されているように
気性は荒いのだが、
高知競馬で大器晩成ぶりを遺憾なく発揮。


5歳下の半弟ハウドベルク
(父マジェスティックウォリアー)は
現在2戦0勝だが、成長力に期待したいところ。

ちなみに
馬主は 西森功 氏
厩舎は 古賀史生 調教師

これはスペルマロンと同じ。


金沢、アメリカ、高知

それぞれの場所で
それぞれの競馬があり
それぞれのストーリーがある。

だから競馬は面白い。