「2強状態」を都合よく考えるレースー毎日王冠ー

安田記念の再演?リベンジ?

毎日王冠は
ダノンキングリーと
シュネルマイスターの
「2強」と言って良い状況。


しかも出走メンバーを見ると、
そこまで荒れそうにはない。

困った状況ではあるけれど、
先週のスプリンターズS
10番人気・3着になった
シヴァージのような馬を
見つけたいと考えている。


・・・と、その前に、
「そもそもダノンキングリーってどうなん?」
ってところから始めたい。

確かに安田記念
グランアレグリア
封じたのは評価できるけれど、

「ダノンキングリーは
瞬発力勝負になって、自慢の脚が出せた」


「グランアレグリアは
馬群の中に居て仕掛けが遅れた」


「シュネルマイスターも
ゲートが少し遅れて
前半脚を使って先行した」


という経過を合わせて
考える必要があると思う。


つまりスムーズに立ち回れたのは
ダノンキングリーだけで、
グランアレグリア
シュネルマイスター
「運の悪い部分があった」上での
2着、3着であると思う。

それを考えると、
この2頭がまともな競馬ができていたら、
どんな結果になっていただろうか?

ダノンキングリーは
上位争いはしていたであろうが、
「確実に勝っていた」
とは言い難いのではなかろうか。



とはいえ、前哨戦で
「ダノックス×川田」
の組み合わせは垂涎モノ。

最重要視するかは別として、
一定程度の注意を
払っておく必要はあるだろう。


・・・なぜ、
「最重要視するかは別として」
という断りが入るかと言うと、
やはり気になるのは
シュネルマイスターの存在。

先週のスプリンターズSもそうだったが、
今年の短距離戦線は
3歳馬の活躍が目立った。



もちろん毎日王冠
スプリント路線とは違うが、
すでにシュネルマイスター
安田記念3着と実績を示している。

斤量の恩恵はあったにせよ、
順調なレース運びなら
「勝っていたかもしれない」
ような状況だった。

ダノンキングリー58キロに対して、
シュネルマイスターは56キロで走れる。


この事からも上位に取るのは、
シュネルマイスターの方だと思う。


また今週の府中は
久しぶりの開催、つまり開幕週。


前々に付けた馬に有利に働く公算が立つ。

そういう意味でも気になるのは、
トーラスジェミニ。


函館のオープン競走1勝、
中山でリステッド競走2勝、

福島の七夕賞で
重賞を勝ったキングズベスト産駒。

とても府中向きの馬には思えないけれど、
先行力があって、逃げれば
しぶとい面があるのは頼もしい限り。


特に「2強」ということで、
シュネルマイスター
ダノンキングリーが牽制し合えば、
前目につけたトーラスジェミニ
漁夫の利を得る可能性も高まる。


実際、上記の2頭以外にも、
末脚勝負に賭けたい馬も居るので、
トーラスジェミニ
益々マイペースに走れるのでは?

2、3年前のアエロリットのような
走りを期待したいところだし、
そのアエロリットよりも
人気が無いのは好都合。


「2強体制」の間隙を縫って、
好配当の馬券に巡り会えるかもしれない(笑)