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安藤勝己

◎ ⑦クロノジェネシス
○ ⑩カレンブーケドール
▲ ②レイパパレ
☆ ⑬キセキ
△ ⑪モズベッロ
△ ⑨アリストテレス

今年の宝塚記念はとりわけ牝馬の層の厚さが凄い。その中でも本命はクロノジェネシス。昨年のグランプリを完全制覇。牡馬相手にも一歩も引かん女傑で、一番信頼できる存在やね。何せこれまで走った14戦中、3着を外したんはわずか1回しかない超安定株。前走のドバイシーマクラシックにしても接触する不利があって負けて強しの2着やった。衰えは微塵も感じられんし、乗り替わりといってもルメールやでな。あえて不安材料を挙げるとすれば、高速馬場になるんやろか。そういう馬場になっても今の充実ぶりなら勝負になるはずやけど、ちょっと時計のかかるソフトな馬場のほうが力を発揮できるんは間違いない。また、そうなりそうな天気予報やでな。ようするに、相当硬い軸馬ってことや。

カレンブーケドールが安全安心の対抗。周知の通り、勝ち味に遅くて2.3着が指定席ってイメージなんやが、とにかく相手なりに走れるんが強み。今回は有力馬が限られとるし、頭数的にも展開面でも有利。終わってみれば「いつものカレンブーケドールやった」ってことで、勝てなかったとしても圏内にはおるでしょ。レイパパレは無敗のまま大阪杯を制した馬やけど、道悪と展開に助けられた面が大きいで、全面的な信頼を置くにはまだ心もたない。中間増えとるとはいえもともと小柄な馬やし、コントレイルがここを回避したように、道悪で激走した反動が出んとも限らん。勝っても不思議ない一方で、惨敗の可能性を頭に入れて印は単穴が妥当やないかな。

キセキは転厩したここ2走で競馬っぷりが安定してきた。宝塚記念は2年連続2着と相性いいレースでもあるしね。控える型が板についてきたで大外枠も問題ないし、ポンと出た場合は(福永)ユーイチが上手く対応するでしょ。雨の降り出しが早ければより浮上してくる。そうなった場合、当然のことながら道悪の鬼モズベッロも押さえる必要が出てくる。アリストテレスは菊花賞でコントレイルをクビ差まで追い詰めたことで長距離向きってイメージが定着したみたいやけど、その後の競馬を見ると、そんなに長いところは向かん気がしてきた。2200mやったら折り合いが楽になるで、ここなら本来の力を発揮できるやろ。