​地方競馬バブル

先週日曜、
高知競馬場で高知優駿が行われ、
今年度のダービーシリーズが終了


今年のダービーシリーズの勝ち馬の中から
どれだけの馬が、
来月のジャパンダートダービーに
出走するかはわからないけれど、
とにかく現3歳世代の戦いは一区切りついた


今年は
中央の3歳世代もかなり混戦模様なので、
ジャパンダートダービーの舞台でも、
地方馬には
例年以上の出番があるかもしれない。


JRAの投票システムが開放されて数年。
武漢肺炎禍も相俟って、
地方競馬の売上が
「バブル状態」になっている
けれど、
その余波を受けて、
地方在籍馬のレベルも向上していると思う。


「中央から地方へ…」という
馬資源の流れが
整備されていることもあるけれど、
高知優駿や北海優駿の1着賞金が、
1000万円に
なったことからもわかるように、
中央で頭打ちになった馬にとって、
また元々中央では厳しい馬にとって、
地方競馬移籍は有効な手段に
成り得ているということだと思う。

特に、少し前までの
高知優駿の1着賞金が27万円
だったことを考えれば、
1000万円は破格の値段


実際、
今年の勝ち馬ハルノインパクトは、
昨年のデビューから
高知競馬だけで3000万以上
稼いでいる計算になる。


中央で3歳のこの時期に
ダート馬で3000万稼ぐのは
かなり大変
だと思うし、
この金額帯は古馬2勝クラスで
何度か好走したことある馬
が稼いでいる数字。

一時期、廃止寸前に追い込まれた
高知の水準から考えれば、
夢のような金額になっていると思う。

現在の日本競馬のレベルで、
地方競馬から
イナリワン
オグリキャップのような存在が
今後誕生することは
正直無いと思うけれど、
「ヴァンセンヌ×エイシンプレストン」
という(申し訳ないが)地味な配合で、
3歳の現段階で
3000万稼げることは夢がある


個人的な話で恐縮だが、
四半世紀以上競馬を見ているが、
最近、
「ディープインパクト産駒」
「ミスプロ系の馬」
「大手牧場の生産馬」という、
中央でよく見るプロフィールに
飽きを感じる瞬間が多く有る。

そういう意味でも
地方競馬の出馬表は多様性の宝庫で、
今年の石川ダービーを勝った
アイバンホーの配合には驚かされた。

父プリサイスエンドは理解できるが、
「母父アラジ」なんて
まだ存在するのか…ってレベルだ。
アラジの代表産駒すら思い出せないのに。

各地方競馬の賞金は増額傾向にあるので、
今後も中央競馬以上に
多様な血統模様が見れる
と思う。


中央競馬は地方競馬と違って、
情報も少ないし、
ちょっとディープな世界では
あるかもしれないけれど、
平日祝日問わず毎日やっているし、
ナイターもある。


全体の売上の増加とともに、
配当も旨味があるレースが
増えているので、
1日1レース複勝からでも良いので
始めて頂くことをオススメしたい

毎週競馬をやっている人ならば
割と簡単に、日々の生活に馴染んで、
楽しみが増えていくはずなので。