クロノジェネシス号の1週前追い切りは大失敗だった

追い切り(調教)について。


単走追い、併走追い
先行、追走
先着、併入、遅れ
馬なり、強目、一杯、鞭で叩いて目一杯

などの細かい指示は
体調、体質、気性を考慮して決められて
調教師から乗り手に伝えられる。


ある助手さんから聞いた話。

「そりゃ先着すれば見映えはいいが、
決してそれは100%正解ではない。
ピッタリ併せて"鼻づらを並べて
ゴールする"
というのは馬にとって
結構きついんですよ」と。

前へ出ないように"我慢"させる、
更に併走にすることで"根性"を鍛える、
ということなのだろう。


気分よく前へ前へ、
勝手に馬任せで先着、
そんな調教ばかりしていると
"道中のため"のきかない
"一本調子"な馬になってしまう。

馬は賢い動物だ。

毎回、気分よく走らせるわけには
いかない、ということ。


宝塚記念の大本命
クロノジェネシスには
大事な大事なルーティンがある。

それは・・・

1週前追い切りは
ゴールまで相手とピッタリと馬体を併せる
という決め事である。

しっかり道中で"我慢"を教え込み、
併せることで"闘争心"をかき立てる狙い。


このような"負荷"のかかるきつい調教
直前ではなく、なるべく1週前に
済ませておきたいのだ。

レース当日に疲れを残さないために。


しかし、今回はミスを犯した


初騎乗となるルメール騎手
手綱を抑えなかったせいで、
3コーナーから"単走"になってしまったのだ。

スイスイと併走馬のはるか前へ出てしまい、
ラストもそのまま先着。


確かに見映えはいいのだが、
これは理想とは
"真逆"の追い切りである。

ルメール騎手
"気分よく"走らせたつもりだろうが、
これでは"負荷"をかけたことにはならい。


珍しく斉藤崇調教師が激怒

当然そうなるでしょう。


最終追い切り(23日)で
どう微調整してくるのか?

繊細な牝馬だけに、
しっかりチェックしていきたい。

直前の調教師コメントは
いつも以上に注目したい。


もし、この"失敗調教"に触れていない
新聞があったら、それは怠慢

そんな忖度新聞は買わなくていい。