日曜東京11R 日本ダービー(G1)

◎本命馬
⑩シャフリヤール
(牡3、栗東・藤原英厩舎、福永騎手)

今年も待ちに待った日がやってきた。無敗で2冠に挑むエフフォーリアが、第88代ダービー馬の尊称を得ようとしているが、待ったをかけるとしたら、皐月賞組以外の方が期待できる。毎日杯を着差以上の強さで勝ち切った10番シャフリヤールにその任を託す。

共同通信杯では、そのエフフォーリアの前に完敗を喫した。しかし、当時のシャフリヤールは新馬勝ちから4か月近い休養明け、しかも初の長距離輸送。対してエフフォーリアは同じく休み明けとはいえキャリアは1戦多く、輸送も経験済みだった。さらにスローペースを前にいた分のリードであり、上がりは同じだった。これで0秒4差なら、むしろ健闘の部類ではないだろうか。

そして毎日杯。超絶レコードは馬場の恩恵としても、厳しい流れを易々と折り合い、直線一度は交わすかという勢いで迫るグレートマジシャンを封じての勝利。今なら差はないとみる。

エフフォーリアは、父も母の父もダービー2着、従兄のアドマイヤムーンもダービーでは7着に沈んだ。シャフリヤールはダービー6勝のディープインパクト産駒、馬体が大きく持続力で勝負した全兄アルアインとは異なり、50キロ以上も小さい馬体でディープに似ており、父譲りの瞬発力を活かす小柄な馬。今回は、共同通信杯の借りを返す番だ。

 

$お宝馬
②ヴィクティファルス
(牡3、栗東・池添学厩舎、池添騎手)

こちらは複穴としての魅力。ハーツクライ産駒はダービー1勝、2着3回。母方が堂々たる欧州重厚血統で、バスラットレオンがハイペースで引っ張り、上がりが掛かる展開になればモノを言うスタミナ配合だ。道悪のタフなスプリングSの反動が出て、連続輸送もこたえた皐月賞とは一変しているはず。また万一、一部天気予報に出ている雷雨があって渋るようなことがあれば、さらに浮上する存在だ。

相手上位は ①エフフォーリア、⑧ヨーホーレイク、⑬グレートマジシャン。 押さえに ⑥バジオウ、⑭タイトルホルダー、⑮アドマイヤハダル、⑦グラティアス、⑫ワンダフルタウン。