これまで、「1000万円以上貯めている人が言わない口グセ3つ」「1000万円貯めている人は、“完璧”を目指さない」など、「1000万円以上貯めている人」の傾向についてお伝えしていますが、では1000万円以上貯めている人は、実際にどれくらいの割合なのでしょうか。

そこで今回、金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査」の[単身世帯調査]と[二人以上世帯調査](2020年)のデータから、20代~60代の一人暮らし、二人以上世帯それぞれのケース別に、ガイドが計算してみました。あなたの年代について、ぜひチェックしてみてください。

※当記事の「貯蓄」とは、「金融資産」全体のことをさします。また、例えば来月のカード引き落とし代など、日常的に使うために一時的に貯めているお金ではなく、将来のために備えている貯蓄や運用のためのお金をここでは「貯蓄」とします。

一人暮らしの人のうち、30代は9.2%、40代は17.4%
一人暮らしの人のうち、20代~60代まで、貯蓄が1000万円以上あると答えた人の割合は以下のようになっています(データより、ガイド西山が計算)。

●20代……1.7%
●30代……9.2%
●40代……17.4%
●50代……18.1%
●60代……32.3%

さすがに一人暮らしの20代の人で、貯蓄1000万円以上という人はわずかな割合です。ところが30代になると9.2%に増えます。「10人に1人の割合」と考えると、意外と多いと感じるかもしれません。

40代、50代になると割合はさらに増えて、5人に1人くらいの割合、60代になると、およそ3人に1人の割合になります。

二人以上世帯の人のうち、30代は20.2%、40代は33.0%
では、二人以上の世帯の場合はどうでしょうか。20代~60代まで、貯蓄が1000万円以上あると答えた人の割合は以下のようになっています(データより、ガイド西山が計算)。

●20代……4.2%(一人暮らしでは1.7%)
●30代……20.2%(一人暮らしでは9.2%) 
●40代……33.0%(一人暮らしでは17.4%)
●50代……42.7%(一人暮らしでは18.1%)
●60代……46.8%(一人暮らしでは32.3%)

二人以上の世帯でも一人暮らしと同様に、やはり年代とともに割合が上がっています。また今回のデータでは、二人以上の世帯の方が、一人暮らしの人よりも1000万円以上の貯蓄がある人の割合が、全世帯において多いという結果でした。