書籍「神と人のはざまに生きる」ですがまだ完読できていませんが、書かれている内容で現代とはちょっと違うところがあるので小ネタとしてブログに書いておきます。

 

現代社会では労働者は毎週1日、若しくは月に4回の休日を取ることが法律で定められています。週休2日制とか4週8休の職場もありますが労働条件はお店や会社次第ですね。

 

中井シゲノさんが活躍されていた時代は明治中期から平成初期までと言う期間なのですが、驚くなかれ昭和の中期までは民間の中小零細企業は一月に2回しか休みがなかったんです(昭和22年に労働基準法は出来ていましたがマジですよ)。官公庁は明治9年以降土曜半休・日曜休みとなっていましたが、民間では昭和40年以降になってから毎週日曜日が休みとなった企業がだんだん増えて一般化しました。私の両親も若い時に働いていた時は月の休みは2回だったと言います。

 

江戸時代なんかはもっと酷くて盆と正月と雨や病気で動けない時以外は年中無休です。下級武士は暇を持て余していた(週休4日とか5日で余った時間は副業やってた)様ですが庶民は働きアリだったのです。現代社会でしかも日本人に生まれた人は環境としては私も含めてとっても恵まれているんですよ~。アフリカや中近東の部族社会が今でも残る国に生まれたら人権や個人の自由なんてありませんからね。

 

とは言ってもブラック企業に勤める事はお勧めしませんよ。私も前職は休日出勤の手当も代休も出ないセミブラックの会社だったので電気の資格を取って転職した口ですからね。営業(外商)担当はカレンダー通り休めるのに店頭(小売り)担当者は日曜は休みだが祝祭日に出勤させられて実質タダ働きさせられてましたから(当時は)毎年一人辞めてました。有休も取らせてもらえなかったので最後は勤務時間中に転職先の面接に行きましたwめでたしめでたし。

 

と言う訳で前職はセミブラック企業だったのですが仕事そのものは嫌いじゃなかったんで色々と社会勉強になりました。お店にくるお客さんの中に定年退職した元公務員のお爺さん(元どっかの局長さん)がおられたのですが世間話をすると必ず「学歴と仕事の能力は関係ないね。大卒も高卒も(資格や経験が必要な業務内容じゃない限り)有能か無能かは個人次第」と何度も力説しておられました。分数や小数点が理解できないFランク大学とかは要らないって言われますが私もほぼ同意見です(私自身は高卒ですが資格のお蔭で大卒や専門学卒の人と同じ職場で働いています)。

 

大企業に就職するためには大卒が有利なので奨学金を使ってまで大学に行く人が多いのですが、平成の末期位から大卒(新卒)の就職から3年以内の離職・転職が3割越えと言うのが常態化しています。個人の適性を考慮せずに大学さえ卒業できれば何とかなる。とは都合よく行かないのが現実ですね。