昨日2022年9月4日に福井県で無事に帰敬式を受けてまいりました。

 

北陸自動車道の武生ICから南東方向に3キロちょっと離れた場所に出雲路派本山「毫摂寺(ごうしょうじ)」があります。ここまでカーナビ無しで初見で辿り着くのは難しそうです。田畑と民家が混在する片田舎と言った風景に囲まれています(福井県は大体そんな感じです)。門前(撮影している私の背中側)は参拝者用駐車場(無料)となっています。

 

境内はこんな配置になっています。

 

阿弥陀堂(本堂)、ここで帰敬式(おかみそり)を受けます。

 

本堂よりでかい御影堂。他の浄土真宗本山でも本堂より御影堂の方がデカいんですよね。何故に極楽浄土の教主の阿弥陀如来さんを祀る本堂よりも御影堂の方が大きいのか。歴史上の経緯があるとはいえ解せぬ(まあ、現代に生きる浄土真宗僧侶に文句を言ってもどうにもならないのでスルーしますが)。

 

 

御影堂の右手にある宗務所(寺務所)に移動して来寺を伝えます。今日の帰敬式(おかみそり)を受けるのは私の身内5人と地元の方が1人の計6人だそうです。帰敬式の費用だけを納めるのでも特に問題は無いのですが、本山には初参拝なので菓子折りと御本尊様へのお供え金一封も寺務方の人に手渡します(地方によって風習が異なります)。

 

※浄土真宗の場合は派によって若干差がありますが帰敬式(おかみそり)の費用は一人当たり1~2万円が多い様です。

 

午前11時から式が始まって30分程度で無事に終わりました(おかみそりを受けてる本人だから当然ながら式の最中の写真はありませんヨ)。

 

帰敬式(おかみそり)で唱える三帰依文(さんきえもん)は和訳されていますが仏法僧に帰依しますと言う言葉でオリジナルは

南無帰依仏(読み:ブッダン サラナン ガッチャーミ)
南無帰依法(読み:ダンマン サラナン ガッチャーミ)
南無帰依僧(読み:サンガン サラナン ガッチャーミ)

ですね。宗教団体に属していなくても心の底から本心で三帰依文を繰り返し3回唱えればあなたもその時から仏教徒です(形だけ、うわべで唱えてもだめですよw)。尚、「盃の儀」ではお酒ではなく本山の敷地から汲んだ地下水(真水)を頂きました。

 

式の最後に門主さんから簡単な法話があるのですがその中で「亡くなってからおかみそりを受ける方が多いのですが生前に家族揃っておかみそりを受けるのは大変良い事ですね」とお言葉を頂きました。死体になってから本人の意識が無い状態で頭部に剃刀を当てられるよりは生きている間に仏縁結べた方が良いに決まってますからね。

 

午後からは菩提寺(檀那寺)に立ち寄って無事に帰敬式(おかみそり)が終わったことを伝え、本日貰いました法名のコピーもお渡しして本堂で簡単なお参りをさせて頂きました。来年二月が父親の3回忌になりますが新型コロナの感染状況によっては1回忌と同じく内勤めでお願いする事になるかもしれませんねえ。

 

尚、貰った法名は仏壇の下の引き出しに保管しておきます。これで建墓に向けて一歩前進です。暇を見つけてこの後は石材屋さんに相談と見積もりに行かないとね・・・。