あなたのお子さんは英和辞典を持っているでしょうか?
今、中学生で英語辞典を持っていなかったり、持っていてもまるで使わない子が意外と居るようです。
実際、最近の教科書は索引に意味が載っていて簡易辞書的に使えるようになっているので、辞書がなくてもあまり不自由はないようです。
また、持っていても古い、小型の英和辞典を持っている子もいます。
色々な意見がありますが、私はできるだけ中学生は中学生向けの紙の英和辞典を使って欲しいと考えています。
これには以下の理由があります。
1.基礎的な文法事項の勉強をするため
ここでいう中学生向けの辞書というのは各社から出ている「ジュニア~」とか「初級~」等という名前のついているものです。
このような辞書は基本的な文法事項、例えば、可算名詞か不可算名詞か、複数形や過去形、過去分詞系の変化などが載っています。また語源の説明、基本的なイメージなど記憶を助ける情報も色々載っています。
確かに最近の教科書は単語の読み方や意味など、辞書がなくてもとりあえず不自由はしないように出来ています。
しかし、それでは情報が不足していて、却って記憶しにくくなることも少なくありません。
ですから、記憶を補強する意味でもできるだけ辞書を引く習慣を付けた方が望ましいと考えています。
2.「余分な」情報を常に得ることができる。
紙の辞書の一番の特徴は一覧性です。一目で数多くの情報が目に入ってきます。
特に中学生向けの辞書はカラーのイラストなども数多く掲載され、単語の意味を覚えるのに役立ちます。
また、単語を調べる途中で、色々な単語を目にしたり、目的の単語の周囲の記事も自然止めに入ってきます。
コラムの記事も中学生向けの辞書は充実しています。そういった記事は記憶を強化するのに役立つことも多々あります。
人間の脳というのは何度も繰り返し接していると、親しみを感じるように出来ています。
CMソングが覚えようと思わなくても、自然と覚えて無意識に口ずさんだり、覚えてしまっているのも同じ理由です。
色々な情報を目にしておくことで、記憶が定着しやすくなります。
これらの理由により、私は紙の中学生向けの辞書の使用をお勧めします。
ただ、電子辞書にもメリットはあります。
・発音が聴けること(この場合、ネイティブ発音という機能がある機種になります)
・熟語や成句の検索ができること(紙の辞書だとどの単語の項目に載っているのか、よく分からないときがあります)
・検索が速いこと
・小型軽量で持ち運びがしやすいこと
デメリットである、一覧性の低さをカバーするように、その項目については最後まで読むことを心がけるようにすれば、デメリットを減少させることも出来ます。
もし、このようなことの気をつければ中学生向けの辞書が搭載していれば(実質ベーシックジーニアス英和辞典に限られますが)電子辞書も悪くないと思います。
いずれにせよ、辞書を買うときは、実際に単語を引いてみて、解説やレイアウトがお子さんにとって読みやすいものを選ぶようにしてください。
是非、英和辞書を活用して、英語の勉強に役立たせてください。