こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
昨日はなぜゲームにハマるのかというお話しをしました。
ゲームにハマるのは
1.明確な目標
2.目標に至るための手段が明確になっている
3.行動の結果がきちんとフィードバックされる
と言う理由があると言うことをお話ししました。
これを勉強に当てはめる方法について考えていきたいと思います。
始めに目標です。
明確な目標というのは成功したのか失敗したのかが第三者にも分かる目標ということです。
例えば、子どもにテスト勉強の目標を聞くと、「英語を頑張る」という答えがよく返ってきます。
しかし、これは良い目標とは言えません。
何を持って「頑張った」と言えるのかは人によって異なるからです。
ある人は「毎日英語を1時間勉強した」と言うことで頑張ったと判断するかもしれません。
しかし、別の人は「毎日英語を3時間勉強した」と言うことでないと頑張ったと判断しないかもしれません。
ですから、目標は第三者でも判断できるように数字で表すのが望ましいです。
例えば、「英語のテストで80点取る」「大問1の単語の意味を書く問題は全問正解する」といったようなものです。
もう一つ気をつけることは目標のレベルです。
目標設定理論というモチベーションと目標の関連ついての考え方では、「目標達成が困難であるほどモチベーションが高まる」とされています。
あまりに簡単なものではやる気が出ないと言うことです。
但し、この考え方は「目標達成することに本気で挑戦する」ことが前提です。
例えば、これまで30点しか取ったことのない子が100点を取ることを目標にしたらどうでしょうか?
その子の性格にもよりますが、とても無理だと思い、そもそも挑戦しようとも思わないかもしれません。
私が会計事務所に勤めていたとき、よく所長から「経営計画の適切な目標とは達成できるかどうか五分五分の目標だ」と言われていました。
これはお子さんの目標であっても同じです。
お子さんの現在の実力から考えて、「今のままではダメだけれど、頑張ればできるかもしれない」と思えるレベルの目標を設定するのです。
さらっと書きましたが、実際、この「本気になれるぎりぎりの目標」を設定するというのは難しいと思います。
他人の目を気にして高すぎる目標を設定したものの結局達成できなかったり、逆に慎重になりすぎて低すぎる目標を設定した結果まるで達成感を味わえなかったり、といったことになりがちです。
最初はお子さん一人で適切な目標を設定するのは難しいと思います。
ですから、何度か一緒に目標を設定して上げる必要があるかと思います。
#学校や塾の先生に相談するように促すのもいいと思います。
そして、段々と自分で試行錯誤しながら、自分にとって適切な目標設定ができるようになっていきます。
一旦、お子さん自身が目標を設定することにしたら、お子さんから相談されるのでなければ、目標の数値そのものには口を出さないでください。
結果が出た時点で、お子さんの気持ちを聞きながら、どうしたらより適切な目標を設定できるのかについてアドバイスするのはかまいません。
「押しつけられた目標」ではなく「自分が決めた目標」
これもモチベーションを上げるのに重要なことです。
次回は手段について書いていきたいと思います