色々な見方をすることで応用力を鍛える | 楽しく勉強をしよう!

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成績を上げるのに一番大事なのは楽しんで勉強することです。確かに大変なこともありますが、少しでも勉強が楽しくなるように色々な情報をお伝えしていきたいと思います。

こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
 
 
あなたは「応用力」ってなんだと思いますか?
 
 
広辞苑によると「応用」とは「原理や知識を実際的な事柄に当てはめて利用すること」となっています。
 
 
学校の勉強に即して言えば、いくつかの知識をもとに、より複雑な問題を解く力と言えるでしょう。
 
 
では、どうしたら応用力を付けることが出来るのか?
 
 
その答えの一つが今回の「テストの花道」で紹介された「類推する力」です。
 
 
類推する力とは
 
 
・問題を理解し、
 
 
・自分の記憶や経験を検索して有用な経験や記憶を探し出し、
 
 
・それらを問題に対応させる
 
 
力です。
 
 
ここで特に重要なのが検索することです。
 
 
基本問題は解けても、応用問題を解けないこというのは、どの知識を使って問題を解いたらよいのかが分からないのです。
 
 
インターネットの検索で言えば、適当な検索語が見つからず、欲しい情報が手に入らない状態だと言えます。
 
 
では、どうしたらうまく検索ができるようになるのでしょうか?
 
 
それは色々な角度からものを見る訓練をすることです。
 
 
そうすることで、一方向だけでは気づかなかったことに気づけるようになります。
 
 
問題を色々な見方で見られるようになると、その問題を解くために必要な基本的な知識が何かを見つけやすくなるのです。
 
 
番組ではこの色々な見方をする訓練としてこんなゲームを紹介していました。
 
 
用意するものは一組20枚のカード。それぞれには適当な単語が書かれています。
 
 
その20枚のカードを共通点を見つけて、2枚以上を一組にして5組に分類します。
 
 
例えば、「富士山」「カッパ巻き」を「カッパ巻き=スシ」と考え、「日本を代表するもの」という共通点があるので一組にする、と言った風にです。
 
 
このゲームのミソは、この分類を1回で終えるのではなく、何度もやり直すということです。
 
 
回数が増えれば増えるほど、より違った見方をせざるを得なくなり、難しくなってきます。
 
 
番組ではチーム対抗にして、相手チームが見つけた分類も使ってはいけないという縛りをすることで難易度をより高めていました。
 
 
#実際にゲームをする時は、カードに書く単語もチームで分担するといいかもしれません。例えば2チームでするなら、10種類の単語を二組作り、一組を交換してゲームをすると言うようにです。
 
 
そして共通点を見つけるためのポイントを二つ紹介しています。
 
 
1.「と」「であるように」「である」で考える。
 
A、B、Cと言う三つの事柄について、まず二つのものの共通点を探ります。
 
 
 最初にAとBの共通点を『A「と」Bが○○「であるように」』と考えてみます。
 
 
続いて、Cにもその共通点がないかを考えてみます。これが『Cも○○「である」』の部分です。
 
 
例えば、「洋服」「携帯」「シャワー」があったとして、「洋服と携帯が(ハンガーに、電話を)かけるものであるようにシャワーも(水を)かけるものである」ということから、「かけるもの」と言う共通点を考えます。 
 
2.5W1Hを使う
 
 
よく作文を書く時に気をつけるように言われる5W1Hを使って考える方法です。
 
 
この場合、2種類に分けます。
 
 
一つは記憶を呼び覚ます質問、いつ(when)、どこで(where)、誰が(who)、どのようにして(how)を使うグループ。
 
 
もう一つはそのものごとの構造を考える質問、なぜ(why)、何を(what)、どのようにして(how)を使うグループです。
 
 
「水着」「鉛筆」「彫刻刀」という言葉があったとして、いつ使うかと言うことを考えてみます。
 
 
すると「水着」は水泳の授業で使う、「鉛筆」は授業のノートをとる時に使う、「彫刻刀」は美術の授業の時に使う、ということで「授業で使うもの」という共通点を見つけることが出来ます。
 
 
このゲームは段々と分類が増えるにつれて厳しくなり、どんどん屁理屈で分類するようになりますが(笑)固定的な見方をしないという意味では良い頭の訓練になるかと思います。
 
 
年齢にかかわらず遊べるゲームですので、家族でやるのも面白そうですね(^^)
 
 
普段の勉強においても、色々な見方をする訓練という意味では、特に数学で、色々な解き方をやってみることは良い訓練になります。
 
 
問題集を解いた時に、解答に載っていた解き方と、自分の解き方が違っていた場合、単に間違いとするのではなく、その解き方も正しいのか、先生等に確認してみてください。
 
 
問題集の解答の解き方と同時に自分の解き方と2種類の解き方を覚えることで、より理解を深められます。
 
 
ただ、答えが合っていれば解き方があっているとは限らないので気をつけましょう。逆に途中の計算が間違えているだけで、解き方自体は正しいと言うこともあります。
 
 
いずれにせよ、疑問点があったら先生などに聞いて疑問点を解決するのが一番です。単に覚えようとするより、分からなくて悩んだ後にその答えが分かると記憶に残りやすいのでお勧めです。
 
 
この色々な見方をするという力、社会に出てからも非常に役に立つ力です。
 
 
私自身、頭が硬いとよく言われましたので、痛感しています(^_^;
 
 
是非、試してみてください(^^)