勉強前の儀式の勧め | 楽しく勉強をしよう!

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成績を上げるのに一番大事なのは楽しんで勉強することです。確かに大変なこともありますが、少しでも勉強が楽しくなるように色々な情報をお伝えしていきたいと思います。

こんばんは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
 
 
 
以前読んだ本にこんなことが書いてありました。
 
 
ある作家は机に座るとまずタイプライターを打つことを習慣にしていたそうです。
 
 
別に意味のある文章を打つわけではなく、無意味にただ適当にキーをしばらく叩き続けるのです。 
 
そうして集中が高まったところでおもむろに執筆を始めるのだそうです。
 
 
そのほかにも長時間机に向かうことの多い作家さんには執筆前に何かしらの「儀式」をする方が多いようです。
 
 
何もしていないところから何かをするというのは精神的なエネルギーが大きいものです。
 
 
自転車でも一緒ですね。漕ぎ初めは非常に力が必要になります。
 
 
そこでギアを軽くして漕ぎやすくするわけです。
 
 
勉強の際、ギアを軽くするのに相当する行為が何らかの儀式を行うことなのです
 
 
そんなに難しいことをする必要はありません。逆にあまりに手間がかかるような儀式ではそれ自体をやる気が起きませんから意味がなくなります。
 
 
勉強で言えば、英単語や漢字を練習する、100マス計算などの簡単な計算問題を解くと言ったことです。
 
 
人の脳というのは同じことを何度も繰り返していると慣れて、最初は手間がかかったことでもスムーズにできるようになっていきます。
 
 
これは最初は脳が試行錯誤をしながら色々な神経回路を試していたのが、段々と最適なカイロのみを残すようになっていくことによるものです。
 
 
こういう状態になると、脳の前頭葉の活動が沈静化し、気分が落ち着いてきます。
 
 
同時に線状体という部分が活性化し、そこからドーパミンが分泌されます。
 
 
ドーパミンは快楽を与える物質です。これが出ることでやる気が出てきます。
 
 
つまり、一定の行動を何度も繰り返し勉強の前にやるという習慣を付けることで、落ち着いた気分でやる気をアップさせることが可能になるのです
 
 
この効果を高めるには儀式とする行動をいい加減にやらず、心をこめてすることです。
 
 
心を込めるというと精神論的なイメージがありますが、例えば漢字ならばとめ、はねをしっかり意識して書くとか、英単語の練習ならば4線ノートにアルファベットの形をきちんと意識して書くとか、計算問題ならば、途中式もきちんと揃えて見やすく書くというように丁寧に行うということです。
 
 
こうすることで前頭前野という部分が活性化されます。それが慣れてくるにつれて沈静化の度合いも高くなっていくのです。
 
 
どんなことでもかまいません。自分がそれほど苦痛なくできること、それを丁寧に行うこと、これを勉強の前にすることでやる気をアップさせることが出来ます。
 
 
茶道や華道などで細かな所作が決められているのもこのことに関係あるのかもしれませんね。
 
 
是非、お子さんに自分なりの儀式を勉強前にすることを勧めてみてください(^^)