こんばんは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
前回、不安や恐怖が行動を変えることを鈍らせるという話をしました。
今回はどうしたらその不安や恐怖を取り除けるかと言うことについて話をしていきたいと思います。
前回、不安や恐怖の元になるのは自分に対する評価の低さだとお話ししました。
自分に対する評価が低い
↓
出来るかどうか不安になる
↓
問題を先送りしてしまう
↓
出来なかったことがマイナスの記憶として残る
↓
一層自分に対して自信がなくなる
自分に対する評価が低いとこのような悪循環に陥ってしまうのです。
逆に言えば、このプロセスのどこか一つを断ち切れば、
自分に対する評価が上がる。
↓
不安感が軽減される
↓
とりあえずやってみようと思えるようになる
↓
やったことがプラスの記憶として残る
↓
一層自分に対する評価が上がる
と言うようにプラスの循環に入ることが出来ます。
その循環を断ち切る方法の一つとして、「簡単なことを続ける」というものがあります。
ほとんど勉強をしていないという子であれば、最初は5分間でも良いのです。
勉強内容も苦手だったら簡単なものでかまいません。
場合によっては1学年、2学年下の問題をやってもかまいません。
とにかく、これ以上簡単なことはないという所から始めさせてみてください。
それを毎日時間を決めてやり続けるのです。
あなたにとってはとても歯がゆいことかもしれません。
でも、ここが我慢のしどころです。
簡単なことでも良いので、毎日続けること。
これが自信を生むきっかけになります。
そしてやり続けたことを褒めて上げてください。
他人から褒められることで、一層自己評価が高まります。
この自信が高まると徐々にやる気も高まっていきます。
それからもう一つやる時の注意点があります。
時間をきっちりと守ることです。
決めた時間はたとえ面倒でも続けるのは当然ですが、逆に調子が良くても長くやらないことです。
調子がよい時には長くやると言うことは、調子が悪ければやらなくても良いと言うことに繋がりやすいからです。
それでも、しばらくやっていればお子さん自身が物足りなくなって、常にもっとやりたがるようになってきます。
そういう状態になったら、お子さん自身にどれくらいの時間をやるのか決めさせて、その時間を同じように守らせて勉強させてください。
自転車を漕ぐ時、漕ぎ始めはとても力が必要です。
でも、スピードが出てくればあまり力を入れなくても走り続けられます。
勉強も一緒です。最初から難しい課題をやっても失敗して自信を失うだけです。
最初はスピードが遅くても、確実に続けられることをさせてください。
自信を付けてやる気が出てくればどんどんスピードは上がっていきます。
お子さんがなかなか勉強をするようにならないという時、試してみてください。