こんにちは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
修学旅行などで京都を訪れた方も多いと思いますが、あなたは「哲学の道」というのをご存知でしょうか?
南禅寺と銀閣寺(慈照寺)を結ぶ琵琶湖疎水沿いの道です。
哲学者の西田幾多郎がここを散策しながら思索を深めたところから、哲学の道といつしか呼ばれるようになったと言うことです。
学者というと机にかじりついているイメージを持った方もいるようですが、実際には散歩を習慣とされている方も多いようです。
実際、歩くということは脳に対して色々な良い影響があるそうです。
一つは脳内物質のセロトニンが増えると言うこと。
このセロトニンというのは、脳を目覚めさせたり、安定させたりする働きのある物質です。
このセロトニンが増えると、ストレスに耐性ができます。
実は過度のストレスがかかると記憶に悪影響を及ぼすのです。
ストレスが過度にかかると、脳内物質のコルチゾールというものが分泌されます。
このコルチゾールは記憶を作る脳の海馬という部分の細胞を殺してしまうそうです。
その結果、記憶力の低下を招いてしまうのです。
つまり、セロトニンを増やすことでストレスを低減させ、コルチゾールの分泌を抑えて海馬を守り、その結果、記憶力低下を抑えることが出来るのです。
もう一つは歩くことで前頭葉の働きをよくすると言うことです。
脳の前頭葉というのは思考や言語などを統括する部分です。そのため人間らしさを司る脳とも言われています。
歩くことでこの部分が活性化し、学習効果が上がると考えられます。
受験の体験記などを見ると、歩きながら記憶をすることでよく覚えられたという人もかなりいます。
三つ目に夜、質の良い睡眠を取るのに役立つと言うことです。
睡眠というのは脳にとって欠かすことの出来ないものです。
脳の疲れを取り、脳細胞の補習や脳内物質の合成など、メンテナンスの時間となっているだけではなく、レム睡眠時には脳内で記憶を整理・定着させるという時間でもあります。
そのため、質の良い睡眠を充分取ることは脳にとって必要なことなのです。
質の良い睡眠を取るには睡眠物質のメラトニンというものが重要になってきます。
このメラトニンはセロトニンから変換されるものです。
そのため、セロトニンを分泌させる歩くことは夜、しっかりと眠るためにも重要なわけです。
受験勉強の時も、一日中机に向かうのではなく、朝、少し早足で歩くなどの軽い運動をすることで身体の調子を整え、脳を活性化させることが出来ます。
是非、試してみてください(^^)