中学生や高校生の皆さんはそろそろ期末試験が近づき、試験勉強をしっかりやっている頃でしょうか?
中には睡眠時間を削って勉強して、寝不足だよぉ~という方もいらっしゃるかもしれませんね。
私の学生時代は睡眠時間を削ったわけでもないのにしょっちゅう眠くて、授業中には居眠りの常習犯でした(^_^;
ある英語の授業の時、いつものごとく居眠りをしているとそれを見つけた先生が
「佐藤!ここのところ訳してみろ!」
と私を指しました。その声に一瞬で目が覚めると、間髪入れず立ち上がり、開口一番
「すみません!居眠りしてました!」
そう言って頭を下げると、教室じゅうが笑いだし、ぽかんとして二の句の継げなくなった先生は
「つ、次からはきちんと起きているように」
と、特段のお叱りもなく、無事に済みました(Y先生、すみません)
そんな風によく寝ていた御蔭か、身体の方はずいぶん育つことが出来ました。
さて、寝ていて育つのは身体だけではありません。
睡眠は記憶にとっても重要な要素になります。
心理学者のジェンキンスとダレンバックという人がこんな実験をしました。
- 二人の人に3文字の無意味な文字列を10個、完全に覚えるまで暗記させる
- 覚えた直後に寝てもらい、1,2,4,8時間後に起こして、どれだけ覚えているかを確認する
- 同じ人に同様に10個の文字列を完全に覚えてもらい、今度はずっと起きていてもらう
- 同様に1,2,4,8時間後に覚えている寮をチェックする

上の2本のグラフが睡眠を取った場合、下の2本のグラフが起きていた場合です。
これを見ても睡眠を取ることで記憶が維持されやすくなることが分かります。
これは睡眠を取ることで記憶が定着するまで余分な刺激が入らないことにより、記憶の定着が促進されるためです。
よく試験前に徹夜で一夜漬けするか違いますが、この結果からすると完全に徹夜することは余り望ましくないことが分かります。
一夜漬けにしても、勉強してから一度睡眠を取り、起きたらすぐにもう一度復習するというやり方の方がより効率よく記憶することが出来ます。
どうしても一夜漬けしなければならなくなった時は、このことを思い出して試してみてください。