実家の母に
6月に 次男が結婚することを
伝えて以来

実家に行くたびに 母は
「結婚式は何日❓今日は何日❓」と
 確認するように
なりました

「とても楽しみ」だと

認知症が進んで
もう完全に 曜日の感覚を
失っているし
何度伝えても忘れるし
相変わらず 同じ内容の話ばかり
繰り返すけど
それでも 母なりに
楽しみにしてくれていることが

そして 忘れながらも
 あと何日なのか
把握しようとしていることが
なんとも胸に沁みました

父の葬儀の時は
お経を唱える間もずーっと
母は ブツブツと独り言を言っていて
誰がどう見ても
常識を失った認知症の人だったので

次男はすごく迷っていました
母を招待すべきかどうか
来てもらいたいけど 万が一
両家が集まる席で
粗相があったらどうしようと

 おばあちゃんが認知症で
ってことは
すでにお嫁さんや 向こうのご家族の方に
伝えているのですが
それでも 実際に
何かが起きてしまうと
恥ずかしいのでしょう

そんなナーバスになっている次男に
「おばあちゃんが
結婚式が楽しみだって言ってるよ」
と LINEで伝えると

「良かった!お料理も美味しいと思うから」
と 返ってきました

もし仮に 私の母が出席しなければ
兄一家も含めて
私たち親族は
ずいぶんと楽に過ごせると
思うのですが

何度考えても
それは違う気がします

次男が誕生して以来
大きくなるまで
ともに成長を喜んでくれて
病気の時は アドバイスしてくれて
思春期には
たくさんお小遣いをくれた

そんな過程を経て 次男は大人になったので
今までの感謝の気持ちを
伝える意味でも
やはり 結婚式は招待して
あげるべきだと思うのです

式の当日は もしかして
おトイレに失敗するかもしれないし
座り続けることが
できなくなるかもしれない
シーンと静まった時にまた
独り言を言ってしまうかもしれないけど

そんな母でも 純粋な気持ちで
孫の晴れ姿を楽しみにしているので
結婚式の最中に
何かあったとしても
どなたも 状況を
汲んでくださるのではないかと
そんな僅かな期待もしています