もしも、です

もしまた 星野さんから
LINEがきたら

というのは 来ない可能性の方が
高いからなんですが

前回のLINEで
「本当に 焚き火が好きなんですね」なんて
嫌味ちっくな返事を
送って
男のプライドに抵触したから
もう私に関わってこない可能性が
高いのですが

それでも もしまた
LINEがきたら
今度こそ 確実に断ろうと思っていました
もちろん何か
理由をつけてです
面と向かって「すみません」は
さすがに言いにくいので

そう覚悟を決めたら
いきなり星野さんからLINEがきました
「昨日、ドンキに行って来た
お土産あります」

お土産かぁ、、そう来たか
と思いました

お土産と言われたら
日本人の礼儀感覚として
否が応でも
会わないと申し訳ないような心境になる
一気に計画が崩れました

それでも ここで
「あ、実はですね」って
断る流れに運んでいける人は
強者だと思う
私にはできませんでした

「えー、ありがとうございます😳❗️
星野さんは、ご自分には
何を買ったんですか?」

「テーブルとランタン、お土産はランタンね
可愛いのが安かった」

「ランタンとはすごい (゚ω゚)
本当にありがとうございます
テーブルはソロ用ですか?」

「サブで良く使う折りたたみのやつ」

「あの木製の。最近はデイキャンプとか
行ってますか?」



「そうなんですよ、安かったから
つい買ってしまいました
持ってるのに」

「ドンキのキャンプコーナーを見るの
楽しいですよね」

「そうなんですよ、明日の夜とか
予定有りますか?」

とりあえず、返事は保留にしました

「明日の夜は、まだ予定が
ハッキリしないんです」

「久しぶりに 焚き火会でもと
思いまして」

「また、予定が判れば LINEします」

誘われた時は 一瞬
考えを変えてくれたかもと
一縷の望みを賭けたけど
やはり"焚き火"でした、残念

しかも 焚き火会なんて
会まで付けて 定例化しようとしている
私、全然
その会の会員じゃないし

持ってるテーブルをまた買うくらいなら
たまには 焚き火以外の
デートでも
実行してくれたらいいのに
やはりこの人に希望は見えません

明日は断ります
せっかく買ってくれた
可愛いランタンはごめんなさい
星野さんは割と
安く買った物を 人に配るのが好きなので
誰か他の人に
あげると思います

自分が決心した通り
星野さんとのご縁を切ることにします