私は
結婚しなくても
一人で 生きていける
土台はあるから
固定の
パートナーさえいれば
一生
独身のままでもいい
離婚経験者だから
結婚への
憧れもない
たとえば
恋人同士なら
私が 食事を作れば
男性は
喜んでくれるけど
結婚したら
全ての家事は
義務化するから
喜ぶどころか
「あたりまえ」になる
ラブラブな関係も
結婚すれば
やがては
冷めて
『身内の情』に変わるだろう
結婚しても
ラブラブな ご夫婦も
実際に いるけど
それは結果で
目的ではない
結婚に対して
ここまで 冷めた私が
今さら
するなら
1番の理由は
これだと思う
『欠点も含めて 1人の人間を
丸ごと愛するという
修行をする』こと
最初の結婚は
途中で
リタイアしたから
結局
相手の欠点を
受け入れられなかった
ことになる
若い時は
相手を好きなだけで
結婚への憧れだけで
結婚することが
できた
今のこの年齢の
私なら
他人を
丸ごと愛することを学ぶ
人生勉強の機会
そう思って
結婚するだろう
完全に
自立している私にとって
結婚は
ほとんど
デメリットしかなくて
それでも
敢えて
結婚したくなるくらい
相手に
価値を見出せるかどうかが
ポイントになる
1人で
子育てをしてきたから
"伴侶"の貴重さは
痛感しているし
これからの人生は
好きな人と
旅行に行ったり
一緒に
美味しいものを
食べたり
そんな
さりげない幸せも
結婚のオプションとして
享受できれば
いいなと思う
松本さんのことは
『この人なんだろうな』
と 思っている
でも
今は 私と
恋愛を楽しんでほしい
相手を 一刻も早く
所有したい
松本さんと
恋愛期間は 長いほど
嬉しい私とは
進捗状況への
時間感覚のズレがあり
ジレンマになっているが
十分に 恋愛をしてからでないと
今後のことは
考えられないくらい
私にとって
恋愛は
自分の身体を巡る『血液』
そのものだ
私のこんな想いは
これから
少しずつ 伝えていこうと思う
温泉旅行の計画は
2人の
都合の良い日があり
日程が決定した
宿泊先は
完全に
松本さんに任せている
男性が リードして
計画してくれる旅行って
ちょっとした
プレゼント感覚だし
ちょっとした
お姫様気分
松本さんは
スマホで
いくつか 宿泊先の候補を
見せてくれた
「決め手は ダブルベッド
ツインにすると
恵子が ベッドの間に
ついたてを立てて
ここから入って来るなって
言いそうだから(笑)」
そんな冗談を言った後
松本さんは
「もう そろそろ帰ろうか」
と言って
本日の締めくくり
という感じで
顔を近づけてきた
サッと
キスしてくれればいいのに
少し 間合いがあって
私は いつもの癖で
恥ずかしくなって
笑ってしまった
つられて
松本さんも 笑って
キスは
タイミングを逃し
代わりに
私の頭へ 軽くキスしてくれた
デートは 今回で
6回目なのに
まだ
そんなキス
旅行が 決定したから
その日からは
関係が進む
だから
今は これでもいいと
思っているんだろう