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気になっていた
この本を読みました。

最初は ただの断捨離本だと思っていましたが
いい意味で 期待ハズレ。
こういう系の本は
写真が多い方が嬉しいけど
この本は 最初の数ページだけで
後は全部 活字です。
それでも 一気に読み終わるほど
本当に おもしろかった!

「不要なモノは捨てましょう」
という本ですが

そもそも
どうして人は物を溜め込むんだろう
どうして捨てられないんだろうと
そこに フォーカスして
話は始まります。

筆者は 物を捨てられず
大量の本やCDに埋もれて
暮らしていました。

ある日 ミニマリストに目覚め
持ち物の95%を捨てますが
物がなくなって 困るどころか
逆に いろんな気づきを得て
日々が 幸福感のある生活に
生まれ変わります。

人が物を所有するのは

「幸せになるためよりも
人に幸せだと思われるため」

高い時計、高い車、高い家を
持つことにより 
自分が人より優れていると
認められたいから。

筆者が 本棚にぎっしりと詰まった本を
読みもしないのに
捨てられなかったのは

置いてある本の量で
自分の価値を示そうとしたからで

何もかも揃っているのに
買い続けたのは
買う時の刺激がほしかったからだと
気付きます。

物が溢れかえった部屋にいると
掃除がしにくく
自信は薄れ やる気も削がれて
不満がたまってきます。

そして
いつも何かが足りない気がします。

満足しないのは
欲しい物を買った時の刺激は
すぐに慣れて なくなるからです。

人は もっと大きい刺激として
より高価な物が欲しくなります。
新しい物は すぐに
「慣れ」→「飽きる」から
いつまで経っても満足できません。
だから また別の新しい物が欲しくなります。

これは 自分にも当てはまるので 
ドキッとしました。

究極のミニマリストになり
スッキリとシンプルに環境を整えた筆者は
生活が 一変しました。

まず《時間が増えた》

家事や買い物やダラダラする時間や
探し物や忘れ物が減り
時間を ゆったりと使えるようになりました。

《人と比較しなくなり
幸福感 充実感が溢れて
生きているだけで楽しくなった》

《貪欲から解放された》

《物より経験に
お金をかけるようになる》

《行動的になる》

以前なら 諦めていたことに
挑戦するようになりました。

《集中力が高まった》

物は 置いてあるだけで
沈黙のメッセージを発しているそうで
人は 知らずにそれをキャッチしています。

物はあるだけで
人を疲れさせます。
なので捨てると 集中力が高まります。

《健康になった》

気の流れが良くなるから 
ストレスが減り 食べ過ぎなくなります。
筆者は 10㎏も痩せたそうです。

《人間関係が変わった》

ただ 物を減らしただけで
こんなにたくさんの
良いことが起きました。

スッキリすると
これほどまでに 生活の質は
向上するんですね。

それから
とても良いことが書かれていました。

それは
感謝だけが「飽き」に対抗できる
ということ。 

《感謝だけが
物を 当たり前でつまらないものと
見なすことを防いでくれます。

「飽きている」を
「ありがたい」に変えてくれます。》

これは 本当に目からウロコで

私は 人間関係もそうだなと
相手に飽きるのは
自分に 感謝の気持ちがなくなったからだと
気付きました。

それから 筆者は
先のことを心配して
物を溜め込まなくなったので
「今」だけを考えて
生きるようになったそうです。

人は 今しか生きられないと
気付いたそうです。

ただ 物を捨てるという所から
話は そんな精神論にまで
広がっていくので

とても 読み応えがありました。

読み終わると
すぐに 物を減らしたくなったのは
もちろんのこと(笑)

"感謝だけが「飽き」に対抗する"

この言葉が 
いつまでも胸に残りました。