17。 | 名前をつけてやる。

名前をつけてやる。

本当はそれで本当はそのままで何もかも素晴らしいのに。

かなり難しいことだと思うんですよ。

熊本は、今まで一芸に秀でた選手を新卒で獲得してきた。
その育成ノウハウはあったと思うんですけど。

彼は、能力が平均的に高い代わりに、突出した能力という
のは持たなかったように思う。

その素材を、時間はかかったけど、能力の六角形の面積を
徐々に大きくしながら、今やJ1からも注目されるような
選手に育てたわけです。

なんでも高いレベルで出来る選手になった。

この育成は誇っていい。

J2のスモールクラブには、他からも引く手あまたな選手は
なかなか来るものではない。

そんな中で、一歩間違えば器用貧乏に陥りかねない原石を丁寧に
磨いて、ここまでの選手にしたのだから。

熊本の育成は誇っていいし、高校や大学の指導者にもアピール
出来る仕事をしたと思う。


もちろん彼が抜ければ大きな損失ですが、実際問題資金にも
限度があるわけで。ない袖は振れない。
そのことでフロントは責められないですよ。

もし来季彼だけステップアップしたとしても、そして移籍金等を
残さない契約だったとしても、そういうノウハウだったり実績を
残せたということは、熊本にとって大きな財産になると思う。

そういうことです。

覚悟して、残りの試合。
彼が熊本で戦う姿を堪能したいと思います。


もし残るなら。残ってくれるなら。

それは簡単な話で。

ミスターロアッソ・齊藤和樹が誕生するという事ですよ。