外来語は単語学習に使える | 苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

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英語が苦手だ、よくわからないという中学生・高校生のみなさんに学校の授業よりもわかりやすくポイントを説明したり、英語が得意になるような勉強法を紹介したり、スラングなど英語の雑学を教えるブログです。英語についての相談にも応じますよ!

日本語にはカタカナという便利な文字があり、そのおかげで外国由来の単語を採り入れやすくなっています。

外国からきた単語を「外来語」といいますが、もうちょっとわかりやすい言い方でいうと「カタカナ語」といったほうがいいかもしれませんね。

あるいは、ちょっと年配の人になると「横文字のことば」って言う人もいますね?(「わしは横文字のことばはわからん!」のように)

 

最近はそんな外来語、カタカナ語を耳にすることが本当に多くなった気がしますね。

具体的な人名をここで書くのは避けますが、とある都道府県の知事の記者会見が頻繁にニュース番組などで流れることがありました。

その知事の人は、カタカナ語をいっぱい採り入れていたため、「なんでこんなカタカナばかりを使うのか」「ふつうの日本語を使ったらいいじゃないか」というようなことが言われたことがありました。

あるクイズ番組で「このカタカナ語の意味は何でしょう」という問題の題材にまで使われたほどです。

 

日ごろの会話であまりにもカタカナ語を使いすぎる人は、たしかにあまり好かれないかもしれませんが、このカタカナ語は単語の勉強という面から考えると悪いことばかりではありません。

これを使ったら、単語の知識をまた1個増やすことができるからです。

 

さっき述べた知事の記者会見でもいいですし、電車の広告にカタカナ語が出てきたときでも、あるいはスマホをしていたときにカタカナ語を目にしたときでも、Youtubeや何かの番組を見たときに出演者がカタカナ語を口にしたときでもいいです。

その見聞きしたカタカナ語を、ふつうの日本語にしたときの意味はきちんと思い浮かびますか?

思い浮かばなかったら、そのときに辞書を調べましょう(理想としては、意味が思い浮かんだときでも辞書を調べてほしいのですが)。

辞書を調べたときはスペルも確認するようにし、音とスペルを関連づける作業をしてほしいですね。

 

たとえば「コンプライアンス」というカタカナ語を目にしたとして、この意味がわからなかったとします。

辞書をひくとcomplianceということで「(規則や法令などに)したがうこと」などのようにあるはずです。

だから「法令遵守」という意味だとよく言われるんですが、これでcomplianceという単語について、意味を学ぶことができますね。

 

さらに、complianceについて、coが「コ」、mが「ン」、pが「プ」、liが「ライ」、anが「アン」、ceが「ス」と読むから、complianceで「コンプライアンス」という発音になるんだということも確認しておくべきだと思います。

そうすると、なんらかの長文などでcomplianceという単語が急に出てきても「コンプライアンス」という発音だとわかりやすくなります。

また、単語帳などで単語を覚えるときは発音をチェックすべきということはよく言われていますが、この作業をすることで発音のチェックもできるわけで、より単語を覚えやすくなるというわけです。

 

ただし、このカタカナ語を利用した単語の勉強でも注意点があります。

まず1つめは「発音」です。

カタカナ語だけに頼っていたら、その単語の正確な発音はわかりません。

 

たとえば「エンジニア」という単語。

engineerというのが英語のスペルで「技術者」という意味ですね。

しかし、engineerという単語はアクセントは後ろのほうにありますので、「ニア」の部分のほうが強く読まれます。

「エンジニア」というカタカナ語だけからだと、このような正確なアクセントの位置はわかりません。

 

water(水)は「ウォーター」に対する英語ですが、waterというのを「ウォーター」と発音したら英語圏の人には通じないというのは有名ですね。

なので、カタカナ語について辞書で調べたときには発音記号をチェックするようにして、できるだけ正確な発音をつかむようにしましょう。

もし自分の持っている単語帳にその単語が載っていて、その単語帳で音声が聞けるようでしたら、その音声を聞くようになると、もっといいですね。

 

もう1つ注意してほしいのが「実は英語じゃないというパターン」です。

カタカナ語のなかには、英語がもとになっているものじゃないのがあります。

たとえば「アンケート」というカタカナ語がありますが、「アンケート」は英語ではなくフランス語がもととなった単語です(英語だったらquestionnaireです)。

 

また、「シャープペンシル」というのは和製英語なので、このことばをそのまま英語圏で言っても通じません(英語だったらmechanical pencilです)。

それから、電気プラグを通すための「コンセント」というのも、正しい英語でしたらoutletでして、英語で「コンセント」と言うとconsentとなり、「同意」という意味になってしまいます。

このように、日本で勝手につくられたカタカナ語、あるいは日本語と英語とでは意味するものがちがうカタカナ語があります。

 

さっき「理想としては意味が思い浮かんでも辞書を調べてほしい」ということを書いたのは、これが理由なんです。

「このカタカナ語はたぶんれっきとした英語やろ」と軽く考えていたら、実は全然ちがっていたということがありえるからなんです。

「これって本当に英語かな」と調べるときは和英辞典を使うと、おそらく一番気軽に調べることができると思いますので、そちらを使ってみてください!