接頭辞・接尾辞を利用した暗記がおすすめできない人 | 苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

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英語が苦手だ、よくわからないという中学生・高校生のみなさんに学校の授業よりもわかりやすくポイントを説明したり、英語が得意になるような勉強法を紹介したり、スラングなど英語の雑学を教えるブログです。英語についての相談にも応じますよ!

今の時代、スマホやパソコンでインターネット検索をすれば、勉強法とかをいっぱい教えてもらえる時代。

いい時代ですよね~(^_^)

自分が中学・高校にかよっていたとき、インターネットが今ぐらいに普及していたら、どれだけよかっただろうと思います(一応、インターネットはあったんですが、まだここまでのポジションにはなっていませんでした)。

 

さて、英単語の勉強法について検索すると、「接頭辞や接尾辞を利用して覚えていく」という方法を載せているサイトがあったりします。

以前の記事でも、チラッと紹介しましたが、「接頭辞」とは単語の頭につけるやつで、それでなんらかの意味を持たせてくれるもののことです。

たとえば、reというのが頭につくと「再び」という意味をもつようになるので、start(始める)の前につくとrestartで「再開する」という単語になるとか、unが頭につくと否定の意味になるので、happy(幸福な)の前につくとunhappyで「不幸な」という単語になるとか。

 

「接尾辞」というのは、単語のおしりにつくやつです。

erがつくと人をあらわす単語になるから、write(書く)の語尾が変わってwriterになると「書く人→作家」という単語になるとか、fulがつくと形容詞になるから、beauty(美)がbeautifulになると「美しい」という単語になるとかですね。

そして、単語から「接頭辞」「接尾辞」を取り除いて残ったものが「語幹」とよばれます(「語根」という人もいるんですが、ここでは「語幹」ということにします)。

 

この「接頭辞」「接尾辞」「語幹」には、どんなものがあるのか知っていれば、自分が知らない単語が出てきても意味を推測しやすくなります。

「接頭辞がこれで、接尾辞がこれって考えられるから、語幹はこれかな、ということは、この単語はこういう意味かな」って感じで考えられるわけです。

また、新しい単語を覚えようというときでも、「あ、この単語の接頭辞はこれが使われてる!接尾辞はこれが使われてて、語幹はこれか、あ~、だからこういう意味になるんだ」って感じで納得して覚えることができます。

理屈をつけながら覚えられるっていうのは、とっても覚えやすいですね。

 

ですが、自分としては、この単語の勉強法は、英語がとても得意な人や、英語上級者にしか向かないのではないかと思っています。

なので、中学生とか、あるいは英語が苦手な高校生には、この勉強法はおすすめできないんじゃないかって思っています。

 

理由は2つあります。

まず、接頭辞や接尾辞だけでなく、語幹もマスターしていくということになると、けっこうな数になるというのがあります。

当然、よく出てくる接頭辞や接尾辞は1個や2個じゃありません。

そこそこの量があります。

 

しかも、語幹にあたる部分のバリエーションとなると、接頭辞や接尾辞よりもっと数は多くなります。

それら全部を覚えないといけなくなるわけですから、それなら結局、英単語をふつうに覚えていったほうが速いです。

しかも、英単語だったらまだ聞き覚えがあるものもあるから、それをきっかけにして覚えられるかもしれないですが、語幹など一部分だけとなると、それすらもできません。

覚えにくい「英単語のパーツ」を覚えるのと、覚えやすい「英単語の完成品」を覚えるのとでは、どっちがいいかというのは、説明するまでもないでしょう。

 

もう1つは、接頭辞、接尾辞、語幹の意味をつなぎあわせても、その英単語のもつ意味と結びつかないときがあるということです。

本屋さんに行くと、それについての本がいっぱいありますから、何か1冊開いてしばらく読んでもらえれば、これの言おうとしていることがわかると思うんですが、「ちょっと無理な説明ちゃうか^^;」とか「へ~、こういうことなのか、なんかかなり遠回りな説明やなあ」とか思うような単語がいくつかでてきます。

そういう単語なら、英語が得意な人だったらともかく、英語が苦手な人とか英語初級者の人にとっては、最初からその単語と意味だけを覚えるとしたほうが、要領が全然いいと思います。

 

なので、中学生の人とか、英語が苦手な高校生の人とかは、接頭辞とか接尾辞にこだわるんじゃなくて、ふつうに英単語を覚えることをやっていくほうがおすすめだと思います。

もちろん、接頭辞とか接尾辞の知識がまったく役に立たないというわけではなく、本屋さんで売られている単語帳だったらコラムみたいな感じでそれの説明をしているのがあったりしますよね?

それを読む程度にして、無理して覚えるなんてことはしなくていいと思うんですね。

 

そして、単語を覚えていくなかで「あ、あのコラムに書いてたあの接頭辞だ」「あ、あのコラムにあった接尾辞だ」というように気づいていけばいいと思うんです。

英単語を覚えていくなかで、接頭辞とか接尾辞に気づいていくというやり方にしたほうが、負担が少なくなると思います。