アメリカの地名をあらわすスラング | 苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

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地名っていうと、社会の地理の授業で覚えないといけない項目のような、ちょっとかたいイメージを持たれちゃっているような気がするのは、自分だけでしょうか?

自分の意見ですが、地名っておもしろい部分があるんじゃないかなって思うんです。

理由はいろいろあるんですが、地名って人と同じようにあだ名があるってことが一つにあります。

 

たとえば、「くいだおれの街」って言われたとき、地名を出されてないですけど、どこのことを指しているかわかりますよね?

もちろん、答えは大阪です。

ちなみに、「着だおれの街」は京都(着物の街ということですね)、「履きだおれの街」は神戸(神戸では靴産業がさかんなので)のあだ名です。

関西の都市だけじゃなく、たとえば仙台は「杜(もり)の都」って呼ばれてますね。

 

こんなふうに、日本の地名にはあだ名がつけられているのがありますが、アメリカにも同じようにあだ名がつけられている都市があります。

スラングでは地名を出さずに、そういうあだ名で呼ばれることもあるかもしれないですね。

今回は、そんな「都市のあだ名」を紹介したいと思います。

 

・The Big Apple

まずは有名なところから紹介したいと思います。

これはニューヨークのあだ名です。

なんでニューヨークは「大きなりんご」なんでしょうか?

 

これはいろいろな説があるそうです。

たとえばBig Appleというダンスが1930年代に流行したからという説があります(どんなダンスかは、ちょっとわかんないんですが)。

また、旧約聖書にイブがエデンの園にある禁断の果実であるりんごを食べたという描写がありますが、ニューヨークにイブという娼婦がいたので、それと関連付けられてイブの客は、イコール、イブのりんごであるということから、ニューヨークはそう呼ばれるようになったという説もあります。

 

・Sin City

これはラスベガスのあだ名です。

sinは「罪」という意味です。

 

なんで「罪」なのかは、ピンときた人もいるでしょう。

ラスベガスは、カジノなどギャンブルをするところとして有名です。

そういう悪い(?)欲望を満たすための場所だからということで「罪の都市」っていうあだ名がつけられたんでしょうね。

 

・The Big Easy

これは、ジャズで有名な都市、ニューオーリンズのあだ名です。

ジャズで有名なので、多くのミュージシャンが音楽の仕事のために訪れてきました。

そして、ニューオーリンズはいろいろな都市の中で一番仕事をeasy to come by(手に入れるのが簡単)な都市だったので、こういうあだ名がついていったんだそうです。

 

・Motor City

motorは「モーター」という意味が本来なんですが、会話の中では「自動車」という意味をあらわすことがあります。

なので、Motor Cityも、ここでは「自動車の都市」ということになります。

ひょっとすると地理で習ったかもしれないですが、これはアメリカの自動車生産がさかんな都市であるデトロイトのあだ名です(今はそこまでさかんじゃなくなったようですが)。

 

・The Windy City

最後はこのあだ名です。

「風の都市」という意味になるわけですが、これはシカゴのあだ名なんです。

HIPHOPファッションが好きな人はシカゴ・ブルズのキャップを見たことがあるかもしれないですが、デザインによってはそのシカゴブルズのロゴの下にWINDY CITYというのがあるかもしれません。

 

「シカゴは風が強いからそういうあだ名がついたんだろうな」と思われたかもしれませんが、どうやらそうじゃないようです。

特にシカゴでは風が強く吹くということはないようでして、たとえば夏はけっこう厳しい気候なんだそうです。

ただ、シカゴはミシガン湖沿いに位置していて、その厳しい気候の夏にミシガン湖がめぐんでくれる涼しさを宣伝したいがために、こういうあだ名を作ったのでは、という説があります。

ただし、さっきのThe Big Appleと同様、これもいろんな説があるようでして、本当の理由はわからないようです。