【サクッと演習】主語と動詞の一致1・相関的表現 | 苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

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英語が苦手だ、よくわからないという中学生・高校生のみなさんに学校の授業よりもわかりやすくポイントを説明したり、英語が得意になるような勉強法を紹介したり、スラングなど英語の雑学を教えるブログです。英語についての相談にも応じますよ!

主語に応じて動詞の形を変えるっていうのは英語の常識ですよね?

Iだったらふつうの形でいいですが、Heだったら三単現の形にしないといけないとか。

 

こういう単純な主語だったら、そんなに悩まなくていいんですが、「う~ん」と判断に迷うことが高校英語ではあったりします。

今回はそんな問題を集めています!

さあ、どの形がいいと思いますか?

 

チェック問題
次のそれぞれの(  )内に入れるのに最も適当な語句を選び、その番号を答えてください。
1.(神戸山手大学)
Either she or I (  ) to go.
1) am
2) is
3) can
4) may
2.(摂南大学)
You as well as I (  ) in the wrong.
1) is
2) was
3) am
4) are
3.(慶応大学)
(  ) was happy over the victory.
1) Both the players and the coach
2) Either the coach or the players
3) Not only the players but also the coach
4) The players as well as the coach
 
解説・日本語訳
1.この文の主語はeither she or Iですね。

either A or Bは「AかBかのどちらか」という意味の熟語ですから、「彼女か私かのどちらか」という意味ですね。

 

さて、この問題ではどの動詞を使ったらいいか(canやmayは正確には動詞じゃないですが)という問題ですが、主語の部分が複合のものになっていて熟語が使われているものは、接続詞の部分に着目して考えるようにしましょう

「この表現のときはこう、あの表現のときはこう」と覚えるより、そのように考えていくほうがよっぽど定着しやすいと思うからです。

 

この主語ではeither A or Bという形が使われていて、orというのが入っていますね。

orや、これに似たものであるnorが入っている表現が主語のときは、動詞はBの部分を見て形を決めればいいんです。

この問題では、「彼女か私かのどちらかが」と言っているので、重きは「私」のほうに置かれているとみなせるからです(重きを置いているから後ろのほうに置いて記憶に残りやすいようにしているから)。

ちなみに、neither A nor B(AもBも~ない)というのが主語の場合もBの部分を見て動詞の形を決めます

 

ということは、この問題ではIの部分でどの動詞を使うかを決めればいいとなるわけなので、1)のamが入ることになりますね。

ちなみに、canやmayだってIが主語の文でも使いますが、ここでは正解になりません。

canやmayの後にはcan playとかmay useのように、後ろに動詞の原形がこないといけませんが、ここではその動詞の原形にあたるものがないからです。

 

日本語訳は

「彼女か私かのどちらかが行くことになっています」

です。

 

ポイント
either A or BはorがあるのでBに合わせて動詞の形を決める

 

2.この文の主語はyou as well as Iですが、A as well as Bは「BだけでなくAも」という意味なので「私だけでなくあなたも」という意味になります。

この場合はどっちのほうに合わせるべきかの問題になるわけですね。

 

A as well as Bは「BだけでなくAも」という意味で重きをおいているのはAということになりますね?

強調したいのは「Aも」ということであって、「Bだけでなく」というのはなくても文の言いたいことはそこまで損なわれませんからね。

ということは、動詞もAの形に合わせていくべきということいなります。

 

なので、この問題ではAの部分に入っているyouに合わせることになりますから、それに合うbe動詞であるareを使うべきということになります。

よって、正解は4)であり、日本語訳は

「私だけでなくあなたも間違っています」

です。

 

ポイント
A as well as BはAに合わせて動詞の形を決める

 

3.この文の主語の部分は空白になっていて、動詞の部分以降のwas happy(うれしかった、喜んだ)からが与えられていますから、これを手がかりに考えることになります。

選択肢を見ると、さっき解説したeither A or Bの形が2)の選択肢で使われていますね?

これは1.で解説したとおり、動詞はBに合わせて変えるわけですが、Bに入っているのはthe players(選手たち)と複数形ですから、使うbe動詞はwasではなくwereでないといけません。

よって、2)は不適となります。

 

4)は2.で解説したA as well as Bの形が使われていますが、これだと動詞はAに合わせないといけないはずです。

Aに入っているのは、ここでもthe playersなので、やはり動詞の形が違うということになります。

これにより、1)か3)のどちらかにしぼられました。

 

1)ではboth A and B(AもBも両方とも)が使われていますが、andが入っている表現が主語のときは、それは基本的に複数だとみなしてOKです(「~と…」というように2つのことを言っているわけですから)。

つまり、この問題だと「選手たちもコーチも両方とも」ということなので、複数の人数がいることは明らかなので、be動詞の過去形も主語が複数のときに利用するwereを使うことになります。

ということは、これも問題文で使われているwasと違っちゃいますから不適です。

 

よって、残った3)が正解ということになります。

not only A but also Bは「AだけでなくBも」という意味ですが、butが入っている表現が主語のときは、それよりも後ろの部分のBに合わせて動詞の形を決めます。

この問題の場合では、Bに入っているのはthe coachですが、これに合わせるのだとすればbe動詞の過去形もwasで問題はありません。

 

日本語訳は

「選手たちだけでなくコーチもその勝利を喜びました」

です。

 

ポイント
not only A but also BはbutがあるのでBに合わせて動詞の形を決める