【サクッと演習】接続詞1・等位接続詞 | 苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

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英語が苦手だ、よくわからないという中学生・高校生のみなさんに学校の授業よりもわかりやすくポイントを説明したり、英語が得意になるような勉強法を紹介したり、スラングなど英語の雑学を教えるブログです。英語についての相談にも応じますよ!

今回は高校英語の「サクッと演習」シリーズですが、テーマはタイトルにあるとおり等位接続詞です。

andとかbut、orなどの接続詞が等位接続詞と呼ばれるものですが、そんな用語は別に気にしなくてOKです!

しかもandとかbutのような中学レベルのものは、ここでは出題しません!

この接続詞は、きちんとご存知だったでしょうか?

 

チェック問題
次のそれぞれの(  )内に入れるのに最も適当な語句を選び、その番号を答えてください。
1.(工学院大学)
We sometimes have strong differences of opinion, (  ) we remain close friends.
1) nor
2) yet
3) so
4) therefore
2.(近畿大学)
I have never been to the country, (  ) do I want to go there in the future.
1) but
2) or
3) nor
4) so
 
解説・日本語訳
1.空所の前の部分の意味ですが、differenceは「違い」、opinionは「意見」ということですから、「意見の強い違いを持っている」ということになります。
つまり、「大きく意見が違っている」ということを言っていますね。
一方、空所の後ろを見ると、remainは「~のままでいる」という意味で、ここでのcloseは「閉める」ではなく「近い、親しい」の意味なので、「親しい友だちのままでいる」ということになります。
 
意見が大きく違うという者どうしという文の流れからすると、親しい友人という関係でいられるという結果は予想されるものとは反対のものになりますね。
ということは、空所に入るのは、逆説の接続詞ということになります。
「しかし」「でも」「だが」「にもかかわらず」などのようなものですね。
 
その意味を表せる単語は2)しかありません。
yetは現在完了のところで「まだ」「もう」という意味を表すと習っているかと思いますが、「けれども」「それにもかかわらず」という逆説の接続詞の意味も持っています。
ちなみに、3)のsoは「だから」、4)のthereforeは「それゆえに」という意味ですね。
 
1)のnorですが、これは「~もまた…ない」という意味の単語です。
この単語は後の文は倒置形にしないといけませんが、問題文ではそのようになっていませんので、これを使うというのも誤りです。
 
よって、2)が正解となります。
日本語訳は
「私たちはときどき大きく意見が違うことがありますけれども、親しい友だちのままでいています」
となります。
 
ポイント
yetは「けれども」「それにもかかわらず」という逆説の接続詞として使うことができる
 
2.空所の前の部分ですが、have been to ~は「~に行ったことがある」という現在完了で、neverがありますから「その国に行ったことがない」という意味になります。
後ろの部分になりますが、よく見ると語順が少しおかしいですね?
do I wantと疑問文みたいな語順になっています。
 
これが、さっきの1.の解説でふれた「倒置形」です。
要するに、倒置形とは、通常の英語の語順である<主語+動詞>という形になっていないもののことなんです(いろんな形の倒置があるのでこのような説明にしていますが)。
 
ということは、後ろを倒置形にして使わないといけない接続詞が入ることになります。
よって、1.の解説にもふれたとおり、norという単語を入れるということになります。
つまり、nor do I want to goなので「行きたいということもない」という意味になるわけです。
 
but(でも)、or(または)、so(だから)はどれも後ろの文を倒置形にする必要はありませんので、正解は3)となり、日本語訳は、
「私はその国に行ったことがなく、将来そこに行きたいということもありません」
です。
 
ポイント
norは「~もまた…ない」という意味で、後ろの文を倒置形にして使う