メッセージでカミングアウトの経緯を
教えてくださいと言ってくださった方が
いらっしゃるので
書いてみます。
小3~小5くらい
なんとかしてカミングアウトしようとしていたころ。
「自閉症」や「障害」というのは
なかなか私のハードルが高く、
あなたは少数派
珍しい脳をもっている
得意と不得意の差が大きい
(特に手先が不器用すぎる)
だから支援級にも所属している
みたいなことを
数か月に1回くらいは言って、
「ふーん」
みたいな反応をもらっていました。
あんまり頻回に私が言うので、
上記4つはジロも覚えたのですが
で??
という感じで、
その先については
漠然とイメージしてくれるとか
そういう人ではないので、
そこで終わっていました。
家には
「自閉症」「発達障害」と書いてある本があるし、
「特別支援学級」にいるし、
夫婦でも「自閉症」とか「障害」とか会話して、
いろいろ目にする機会も多いと思うのに、
本人、
興味ないことには完全スルーの能力があるので
まったく気にも留めてもらっていませんでした。
小6~中1くらい
一念発起して、
上記4つに加えて
あなたは自閉症スペクトラムという
カテゴリーにいる
珍しい脳タイプはその名前でカテゴライズされる
という情報を付け加えることに
成功しました。
(ただ単に私がチキンハートなだけです)
これまた「ふーん」という感じで、
単語、頭に入りましたか???という感じ。
だから何オーラが半端ないです。
なんというか時期尚早なんだなぁと
思いましたね~
でも、一応単語のインプットはしようと思って、
折に触れては
「自閉症だからね~」みたいに言っていました。
中2~中3
「自閉スペクトラム 自分のことの教え方」
という本を購入して、
一緒に読みました。
これがジロに大ヒット。
特に、
「普通の人には怖くないものが怖いことがある」
みたいな一文が
ジロの心を打ちぬいたようで、
そうか~~!!
僕も自閉スペクトラムだよ。
だって、ほかの人が怖くないことが怖いもん
という、
わかった感がありました。
また、その本には自閉症スペクトラムの人の
長所と短所が書いてあるのですが、
それがまさにジロにぴったりで、
やっぱり僕、自閉スペクトラムだよ。
この本に書いてある通りだもん
という認識になりました。
また、
中学校はそういうのオープンなのか
通知表にもどうどうと「情緒障害学級」
「自閉症」とかいてあるし、
教室にも大きく「特別支援学級」とかいてあることに
本人が気づきました。
僕、特別支援学級でよかったよ。
上のクラス(階段が上なので通常級をそう呼んでいるらしい)
だといろいろ大変そうだし、
特別支援学級は少人数で先生も優しいし。
と言っていました。
私が、
支援級の懇親会でもらってきた資料に
障害の内訳が書いてあり、
特別支援学級にいる生徒の
障害カテゴライズが書いてあるのを見て
みんなそうなんだ~~~!!!
と、嬉しそうにしていました。
意外にいるんだね?自閉症って。
というのがジロの感想のようでした。
今は、
たぶん、
自閉症スペクトラム=障害というのが
おぼろげにはわかっているけど
(注:何回かストレートに言いましたが
いまのところ、そうなの?という感じ)
自分が障害者であることには
あいかわらず「そうなんだ。ふーん」という感じで、
特に価値判断はなさそうです。
ジロは価値判断が非常に薄い人なので、
障害があることも
その障害名が自閉症スペクトラムであることも、
全くネガティブにとらえないで、
僕は、
障害があるから、
特別支援学級に入られてラッキー!
くらいの感覚のようです。
高校も、
通信制高校に特に価値判断がなく、
全日制は大変だろうからね!と笑顔で言っています。
また
障害者枠の就労に向けて
少しずつ、意識を積み重ねていきたいところです。
☆
ジロは家族ラブなので、
自分だけが変わり種だとかわいそうだと思い、
家族全員不器用
世間から見ると全員不器用にカテゴライズされる
夫はまぁまぁだけど、
私とタロはほぼジロに近い不器用さ。
ただし、あなたの不器用さは半端ない。
家族で一番不器用なのはあなた
脳タイプも、
夫とタロは定型寄りだけど、
私はあなたにちかい。
少数派よりの脳タイプだと思う
みたいなことは小学生のうちは言いました