天然鉱石専門店 ミネラルショップ たんくらのブログ
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滝谷山 京都府京都市左京区花脊別所町・大原百井町

やまのぼり

 

 

 

 

 

 

滝谷山.標高876.0m.京都府京都市左京区峰床より.中央より左の峰が滝谷山.

 

滝  谷  山

京都府京都市左京区花脊別所町・大原百井町

 

 列島南岸に前線が停滞して,昨日は雨模様でした.今日は一度小康状態になって明日また雨だとか.うまく定休日に雨が上がってくれたので,近場に行きました.

 

 滝谷山は花脊峠の北の尾根上にある山で別名,別所山ともいうらしい.展望があまりよくない上,ほとんどの行程が林道歩きだという情報でした.花脊峠からピストンするのにはちょうどいい運動になるので,今回はここにしました.

 

 大堰川を北上して周山に入り,国道477号沿いを東進しました.路肩の狭い道が多いですが,都市部を通らないため信号が無く,対向車も少ないので,ダラダラ走行するのにはちょうどいい.

 

 途中,かなり大きな滝を脇谷という場所に近くで通りすがりで見つけて,位置を確認しました.川の対岸にあって,国道から少し距離があるので,遠目の目測で10mくらい.その上方,南に隣接する谷よりさらに10m以上の滝がその上にあるようでした.

 前日の降雨で川が増水していて渡りたくても渡れない状況で,次回はいつになるかわからないが長靴を持って探索しようとおもう.

 

 国道を南下してようやく花脊峠についた.少し北にある路肩に停めて,歩きだしました.

国道花脊峠.旧峠が向かって右側の法面より尾根を伝い,ひとつコブを越えた先にある「天狗杉」のピークを越えた先にある.

 

 

ここから入りました.

 

旧電波塔への道.今はありませんが,この先に電波塔か何かがあって,鴨川の堤からよく見えていたのですが,今は無く台地だけが残る.

 

 

道沿いに京都市内が見える地点があって,超遠望で生駒方面を撮影しました.右側に見えるお椀を伏せたような山が生駒山.その左奥に上の方が雲に隠れたようになっているかなり高い山があって,方位と距離で割り出したところ,大峯山系の方角でした.以前に信貴山に行ったときに,遠くに稲村ヶ岳と大日山の尖峰が見えていました.それよりもかなり遠いので間違っているかもしれません.

 

 旧電波塔への分岐を右に見て,杉の峠まできました.

杉の峠の切通し.道標が多いですが,ひとまず北上して滝谷山を目指しました.

 

林道沿いに歩いていると,展望台の道標が出た.少し寄ってみた.

 

中央の木の裏あたりが路肩が崩壊して狭くなっていて,注意して通り過ぎました.

上に見えていたコブの上まで来ましたが,展望はありません.少し東方面に進むと,琵琶湖方面が望めました.

 

琵琶湖方面の展望.左の高い山は百井町の天ヶ森.

 

 林道に戻って,北上する.途中に尾根に上がる道がいくつかあって,林道歩きだけでは面白く無いので,そちらも辿ってみました.

気持ちのいい尾根道.このころくらいから若干蒸し暑くなってきました.少し尾根道を歩くと再び林道に出て,和佐谷峠に向かいました.

 

和佐谷峠.植林内の峠でやや暗い.十字路になっていました.

 

峠から先は幅のそろった美植林地帯になりました.

 

 

 

 

 2つほどの尾根上のコブを巻いた先に「滝谷山登山口」の道標が出ました.ここから山頂をピストンしました.

登山口.

 

 やや急な斜面を登る.前日に降った雨で,足元はかなりズルズルでした.滑らないように注意して登る.

 

尾根の上の方は感じの良い道になっていました.この峰が山頂かと思ったがまだ先がありました.

 

快適な道が続く.

 

ようやく山頂のある峰が近づいてきました.

 

ここで直進せず,リボンの巻いてある木を回り込んで左へ採りました.

 

山頂直下.アセビの花のいい匂いがした.

 

アセビの群落を回り込むと山頂でした.

 

滝谷山.標高876.0m(最新の地形図に掲載の数値).山頂は小広く休憩するのにはちょうどいい.展望は樹々の間から雲取方面が少し見えた程度で,基本的には展望は無かった.

 

三角点.最近設置されたものなのか,字体も新しく頭もキレイでした.旧字体の方がなんとなく愛着があるのは自分だけだろうか.

 

 

 

 

 

 ここから往路を戻った.

 

 

 

 

 和佐谷峠の南にある尾根上の841mピークを経由しました.切り開きから先の尾根は倒木だらけで,林道沿いのキャンピングカーが放置してある地点の西斜面から尾根に取付きました.

 少し登ると狭い尾根になってきて,チャートや頁岩の大岩が出てきました.これまでの尾根沿いは青砥のような岩石でしたが,ここはチャートがでていました.一部に丹波Ⅱ型が乗っているのかもしれません.

 ピークは予想通り狭く,細かい鹿の糞だけが目につきました.

岩峰になっている841m峰.峰の南側の尾根より撮影.

 

 

 ここを過ぎると杉の峠の手前にでて,杉の峠の切通しのところから再び尾根道に入りました.このまま花脊峠まで尾根道で行こうと思う.

830m地点のコブ.歩きやすい,いい尾根でした.

 

 徐々に尾根は高度を下げて,濃い踏み跡のついている道より支尾根に外れました.車のエンジン音の聞こえる方へ進むと,左手下の方に国道が見えてきました.国道花脊峠は切通しのようになっているので,その手前から林道に下りました.

 

国道花脊峠.出たときは気温18度でしたが,帰ってくると15度になっていました.

 

 

 

 

これで,今回の山行を終了としました.

 

 

 

以下は滝谷山ルートマップです.いつも通りペイントを使用してフリーハンドで描いているため,縮尺は無視しています.参考程度に.

 

<コースタイム>

(筆者は運動不足で歩くのが遅い上に画像を撮りまくっているので,ガイド等よりも余計に時間を要しています.参考程度に)

 

 

―往路―

国道花脊峠――杉の峠――展望台入口――展望台――展望台入口

        10分    1分        1分     1分

――和佐谷峠――登山口――滝谷山山頂

8分       9分     10分

 

―復路―

滝谷山山頂――841m岩峰――830m地点――国道花脊峠

       24分       7分        11分

 

 

往路 40分

復路 42分

 

総歩行時間 1時間22分.

 

 

 

 

黄銅鉱(Chalcopyrite) 広島県三原市宗郷町宗郷谷 三原鉱山

銅鉱物

 

 

 

 

 

 

 

黄銅鉱(Chalcopyrite)

広島県三原市宗郷町宗郷谷 三原鉱山

Locality:Mihara mine, Soh-goh valley, Soh-goh-cho, Mihara city, Hiroshima prefecture, Sanyoh region, Japan.

 

Chalcopyrite 

黄銅鉱

CuFeS2

正方晶系.

 

 今から十年以上前か.高速道路千円時代に九州北部を一周しました.その帰りに寄ったときにサンプリングした一部です.いわゆる「ホタル石閃長岩」を見に行ったのですが,林道のバラスのようなものにも混じっていて,「これのどこが珍しいのだろう」と思っていました.のちに,石友が訪問したときは欠片も無かったとか.

 観察目的のホタル石閃長岩以外も,神武鉱山側にズリがあって,スカルン鉱物や磁鉄鉱などが見られました.

 上の石は三原鉱山の上部に露天掘りがあるらしいとの情報を事前に得ていたので,上の方に上がって行った.ここの斜面に水酸化鉄の茶褐色に覆われた重い石があってこれをサンプリングしました.割ると内部は黄銅鉱と磁硫鉄鉱でした.

 

 上の標本は新たに割り出してしばらく時間が経ったものです.黄銅色金属光沢部が黄銅鉱.帯紅鋼灰色金属光沢部は磁硫鉄鉱.暗緑色部は緑泥石類でした.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリオピライト(Caryopilite) 滋賀県高島市朽木雲洞谷 熊畑鉱山

マンガン鉱物

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カリオピライト(Caryopilite)

滋賀県高島市朽木雲洞谷大谷 熊畑鉱山

Locality:Kumanohata Mn mine, Ohtani, Udoutani, Kutsuki, Takashima city, Shiga prefecture, Kinki region, Japan.

 

 

(非売品)

Caryopilite 

カリオピライト

Mn2+6[(OH)8|Si4O10]

単斜晶系

 

 いつか一面研磨しようと思って購入しましたが,結局は研磨はしませんでした.研磨するとそれなりに見えると思うのですが,水に濡らしたときに色が映えるため,そのまま残しました.

 ラベルを書き換えるに当たって,撮影しました.

 

 現場は高島市の西部,地蔵谷峯(792m)の南東の谷付近にある丹波帯の堆積岩中に胚胎する層状マンガン鉱床です.かつて緑マンガン鉱やハウスマン鉱・横須賀石・菱マンガン鉱・重晶石・パイロクスマンガン石などが観察できました.

 

 上の石は茶褐色~赤褐色部がカリオピライトで,灰白色―淡桃色部は菱マンガン鉱.画像にはありませんが,裏面に褐色ガラス光沢で繊維状の脈をなすパーセッテンス石を伴っています.

 

 

 

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