テクニクスのCDプレーヤー、SL-P777

 


<SL-P777(下です)、上はSL-P999>

 

音量レベルメーターも付いている。好きなんだナ、こんなメーターが付いている機種は。
発売開始は1988年だから30年超えの古い機種だ。

オークションの落札品が届いた夜のこと。

早速電源を入れてみたが、不良品だった。

 

ディスクを入れると回り始めるが、いつまで経ってもTOC読み込みが終わらない。
ディスプレイのトラック・インデックス・時間が「00、00、00:00」からずっと変わらないのだ。耳を澄ますとシュルシュルといったディスクが回る音が聴こえるのでモーターは生きているようである。
オークションの商品紹介ページを見直すと、曲数・時間が表示された写真が載っている。
動くはずだったのだが。。。
中古にご理解ある方との説明があり「外れを引いたかなぁ」とも考える。
当たり外れについてはある程度の覚悟はしていた。中古の場合は、届いた日には動いたが3日で故障したなんて事があるようである。
まぁ、この機種特有の故障だろうとの思いも頭をよぎる。
夜も遅かったのでひとまず寝る事にした。

 

☆ ☆ ☆
翌朝のこと、電源スイッチを切り忘れていたことに気が付いた。ディスプレイパネルには、曲数と時間が表示されている。 あれ? れ? 昨日はオールゼロ表示だったのに!

昨夜の不良は何だったのだ?

再生ボタンを押すと、音が出た。 出たが、ひどい雑音交じりの音だ。
テープの回転ムラ(ワウ)と、「ザー」というFMチューナーの離調ノイズが合わさったような、ギターのスイッチング奏法をやっているときのような、細かく刻んだ途切れ途切れの音。ノイズの向こうに音楽が聞こえる。
このノイズをどう説明しようかなどと考えながら聴いていたら、ノイズ感が少しずつ減っていく。なんか綺麗な音になってきた。数分ほどで霧が晴れるように、音切れノイズはなくなった。
CDを入れ換えて、試すと綺麗に再生できる。
昨夜の読み込み不良は、何だったのだ?(今日のノイズもか)

☆ ☆ ☆
午後になって、再び電源を入れてみると読み込まない。昨日と同じだ。でも朝は再生出来たよ?! 調べようも無いのでいったん放置した。
 

☆ ☆ ☆
数時間後、ふとディスクの出し入れをしたら読み込んだ。ずっと綺麗に鳴り続ける。
そっか、しばらく電源を入れておくとCDの再生が出来るのだ。電源を入れた直後は読み込めないようだ。
「なんてギリギリところで動いているんだろう。」もしかしたらちょっとした温度の違いがメカ、ないしは回路の動作可否の違いをもたらしているのかも知れない。

今回はオークション初心者の僕にはなかなかいい(悪い?)教訓になった。

中古品の良否の見極めは難しいので注意が必要ということ。オークションは自分で確認を出来ないのでなおさらである。
僕に届いた時点では不良だったのだが、出品者の説明に落ち度があるとも言えず、現状品を受け入れることにした。(僕自身は修理目的というもあったし)

 

出品者に音出し確認が出来たことを連絡して取引を終了した。

この機体は半分動くので修理はまだ手は付けていないが、直るものと思って手元に置いている。そのうち単発の記事にでもしたい。