2024.7.22 見世物王國(1937年) |

●見世物王國(1937年) 監督:松井稔

主な出演:高峰秀子 小島洋々 清川虹子 岸井明 藤原釜足 古川緑波 

 


 

尋常小学校の卒業祝いに東京見物へとやって来た秀ちゃん御一行様(高峰、父ちゃん・小島、母ちゃん・清川)。はとバスに乗って、銀座、丸の内、桜田門、靖国神社、上野広小路と回るも、お祭り騒ぎの浅草を見た秀ちゃんは「ここで降りようよ!」とせがむ。

 

意気揚々と浅草見物に繰り出した御一行だが、父ちゃんがスリに財布をすられてしまい、さあ大変!そんなことはよそに、秀ちゃんは単独行動で好き勝手に見物しまくるし、スリの犯人(藤原)とは知らず見世物小屋や食べ物の代金を奢らせる始末。

 

亀さん(岸井)の活躍で財布を取り戻すことができ、なんだかんだのドタバタのなかで、下半身が魚の少女、ろくろ首、筑波山の怪獣、活動、剣劇、歌謡ショーなど、浅草の見世物を十二分に満喫する。

浅草と言ってもこの映画の舞台となるのは、かつての六区や伝法院あたりか。いまでもそれなりに人出はあるが、映画で見るような賑わいは見られない。

令和時代の浅草ならではの名物って何だろう?もちろん見世物小屋なんて全盛期の遺物だし、映画館も20年近く前になくなった。そうなると浅草演芸ホールとかロック座のストリップが名物か?どっちにしても1日ふんだんに遊んで食べて楽しめる行楽地とは言えない。

 

そこで、地元民の私としては、東京楽天地浅草ビルの1Fにある「まるごとにっぽん」をお勧めしたい。

 

ここは日本各地の物産(主に食品)を一堂に集めたアンテナショップで、珍しいものが手頃な値段で売られているので、物色がてらちょっと買っていくのに良い。

またこの施設の4Fにある「浅草横丁」というのが面白そうなのだが、地元民としては入るのにちょっと勇気が要る。