T-64BM ブラート(Т-64テー・シスッデスャート・チョトィールィ・ベーエム・ブラット)は、2000年代にウクライナが開発した第2世代主力戦車である。
ソ連が開発したT-64をKMDBが第3世代主力戦車クラスに改修したものである。
ソビエト連邦の崩壊後、独立したウクライナはソビエト連邦製の装甲戦闘車両を配備していたが、西側製の戦車より能力が低かったため保有している車両の改修が必要であった。
特に戦車に関してはT-64やT-80などの戦車を開発していたKMDBがあったため1999年に開発されたT-64の改修パッケージが2つ提案され、採用されたT-64Uの量産型がT-64BMブラートである。
ちなみにT-64は、T-55に続いてソ連陸軍及びソ連の同盟国の主力戦車となるべく開発された車両である。
一般的にソ連製兵器は大規模に供給するための高生産性と、前線での運用を容易にするために簡潔で堅実な構造で取り扱いが容易なことが求められるが、例外的に複合装甲、滑腔砲、自動装填装置など新技術を積極的に盛り込んでいるのがT-64の大きな特徴である。