映画のような本当の話だ。
特殊作戦は任務を遂行しても、そこから無事に離脱して帰還することが大事だ。
離脱は走ってばかりだし・・・・しんどいし・・・敵に追われるからね。
以下ミリレポより転載
イスラム武装組織タリバンがアフガニスタン全土を制圧したことで、迫害を恐れて国を脱出しようと数万人の市民がカブール国際空港に押し寄せた。
その模様は連日メディアで報道されているが、その裏で、別の脱出劇が秘密裏に展開されていた。
イギリスメディアの報道によると、タリバンに囲まれたイギリス陸軍特殊空挺部隊SASの隊員20人の救出作戦が行われていたが23日明らかになった。
アフガニスタン第2の都市カンダハールが8月13日にタリバンに制圧されてから、僅か2日で首都カブールもタリバンによって制圧された。
実はこの時、SASの部隊は8月末の完全撤退を控え、カンダハールの空港で物資移動の任務に当たっていた。
SASはタリバンの侵攻は認識していたが、カンダハール制圧までにはまだ少し時間がかかると考えていた。
しかし、想像以上の速さでカンダハール、そしてカブールがまでもが制圧されてしまったため、SASは退路が断たれ、タリバンに包囲される形になってしまう。
彼らが訓練、協力したアフガニスタン軍特殊部隊の兵士は次々と殺害されていった。
街中はタリバン兵だらけ、投降するという手段もあったが、百戦錬磨の彼らは自力で脱出することを選択。
車両を手に入れ、銃撃戦を潜り抜け、市内から砂漠地帯へと脱出し、身を隠した。
市内から脱したとはいえ、最寄りの米軍基地までは90km。
そこまでタリバンの目を搔い潜って、たどり着くことは難しく、本国の軍本部に暗号化されたコードでSOSを送信、救出のための航空機の派遣を要請する。
しかし、カンダハールの空港はタリバンによって制圧されているため空港に着陸はできない。
そこで彼らは着陸地点となりえる砂漠の座標を本部に送信。
英空軍は砂漠にも着陸できる航空機として第47飛行隊のC-130 ハーキュリーズを選択、座標地点に救出に向かわせた。
救出は夜間に行われ、滑走路、誘導灯もない砂漠地帯にパイロットはナイトビジョンを使って着陸。SASを回収し、タリバンに発見されることなく離陸。隊員20人を無事、ドバイの軍事基地に送り届けた。
カンダハールが制圧されたのは13日、彼らが救出されたのは17日になり、SASの隊員20人は5日間に及び、タリバンからの捜索をかわし身を隠していた。
世界で最も優れた特殊部隊の一つであるSASで無ければこの脱出劇は成功しなかったであろう。
(ミリレポ)
こういう話が伝説となり語り継がれて行くのだろう。
SASに限らずひういう特殊作戦が明るみになることは珍しい。
しかも数日前の話だからね。
精強精鋭の兵士だから出来た話だ。
今も世界のどこかで人知れずそういう戦いをしている兵士がいる。