自衛隊が体験した離島防衛のリアル | 戦車のブログ

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離島防衛、大東亜戦争で日本は多くの島々で「離島防衛」の戦いをして玉砕をした。

 

離島防衛は困難な戦いなのは日本の戦史を学べはよく解る。

 

制空権、制海権がまずなければ離島防衛は出来ない。

 

補給が断たれたら離島防衛は困難である。

 

大東亜戦史を学べは離島での戦いは最後は飢えとの戦いに終始している。

 

 

だから離島に守備隊を常駐させよと簡単に言うのは軍事の素人だ。

 

物資や人員の補給だって無人島なら大変だし、常駐となったら自衛官の負担は物凄く大きいからね。

 

それでも平時ならまだしも、戦闘となったら攻めてくる軍隊は制空権、制海権を奪取するだけの準備と戦略で当然攻めてくる。

 

それに対して常に離島を防衛するだけの装備と訓練している部隊に日本にどれくらいあるのか・・・・。

 

 

冷戦時の北海道防衛だって4個師団が北海道にあったが、本土からの援軍をどうやって北海道へっていうのが最大の課題であった。

 

だから夏は常に本土から一個師団を「北転」と呼ばれる訓練を道東の別海で演習させ「増強」させていたからね。

 

それでも戦車などの重装備の運用は困難であったため「増強戦車中隊」が編成され、本土から来た援軍に編入できるようにしていた。

 

今は北方重視じゃなく西方重視となり、戦車は大きく削減され今は昔話となってしまったが・・・・。

 

 

日本の周辺海域で北朝鮮や中国が動きを活発にさせ離島防衛が急務となる中、2018年陸上自衛隊に水陸機動団が創設された。

 

この動画は1年目の部隊に密着、離島防衛のリアルに迫る。

 

 日本は約6800の島々で構成されている。

 

度重なる北朝鮮の不審船事案、年々増す中国の東シナ海での存在感を受けて離島防衛が急務となる中、2018年に陸上自衛隊に水陸機動団が創設された。

 

 

昨今の戦いは武装した民間人が絡むなどグレーゾーン化が進んでいる。

 

 

水陸機動団は複雑な環境の中で実力を発揮できるのか?番組では創立1年目の部隊に密着。

 

アメリカ海兵隊との共同訓練も取材。離島防衛を取り巻く軍事のリアルに迫る。

 

 

「水陸機動団の新編は、わが国の厳しい安全保障環境、とりわけ南西防衛について喫緊の課題と思っている。離島の防衛を主体とする部隊の新編により、わが国の主として島しょ防衛に対する実効性ある抑止、また対処能力が向上するものと思う」

 

山崎幸二陸上幕僚長が編成当時述べた言葉だ。

 

れまでの陸上自衛隊による島しょ防衛は、情勢が緊迫した時点で部隊を離島に事前展開し、抑止力を高めて侵攻を未然防止する作戦だった。それでも敵に占領されることはあるわけで、取り戻すとなれば、全国に散らばった部隊を動員するほかなかった。

 

 

水陸機動団は陸上自衛隊に欠落していた奪還機能を持ち、敵前上陸する専門部隊である。

 

世界の海兵隊の中で最強といわれる米海兵隊をお手本に、装備品も垂直離着陸輸送機「オスプレイ」、水陸両用車「AAV7」とまるごと米海兵隊を真似ている。

 

ところが、「いざ出陣!」となる場面で大きな問題が浮上する。米海兵隊が「移動の足」として使う強襲揚陸艦が自衛隊には1隻もないのだ。

 

例えば、沖縄の米海兵隊を輸送するため、長崎県の米海軍佐世保基地には強襲揚陸艦1隻とドック型揚陸艦3隻が配備されている。

 

佐世保に配備された強襲揚陸艦「ワスプ」の場合、ハリアーやF35Bといった垂直離着陸攻撃機、オスプレイ、各種ヘリコプターなどを搭載するほか、艦内に戦車、水陸両用車とそれらを陸揚げするエアクッション揚力艇(LCAC)を積み込み、さらに海兵隊員約1900人を一度に輸送することができる。

 

つまり、空母と輸送艦の機能を合わせ持つのが強襲揚陸艦なのである。

 

そんな強襲揚陸艦を持たない自衛隊が水陸機動団の海上輸送にチャレンジするとすれば、どうなるのか。

 

 

陸上自衛隊の作戦担当幹部は「海上自衛隊の『おおすみ』型輸送艦で戦車や水陸両用車を運び、航空管制機能を持った『ひゅうが』『いずも』といった護衛艦でオスプレイやヘリコプターを輸送するほかない」という。

 

米海兵隊なら1隻で足りる艦艇を2隻動員する必要が出てくるというのだ。

 

ただし、単純に2隻あれば、何とかなるという話ではない。

 

水陸機動団は訓練用を含めてAAV7を52両保有することになる。

 

海上自衛隊の「おおすみ」型輸送艦で運べるAAV7は1隻あたり16両に過ぎず、海自が保有する「おおすみ」型3隻をフル動員しても購入する52両は運びきれない。

 

またAAV7を満載すれば、戦車や装甲車を上陸させるためのLCAC2隻を積み込めず、上陸する際の戦力は決定的に不足する。

 

軍事のリアルとは、こういうことを具体的に想定して備えていないと、どんなに精強な部隊や隊員が居ても離島防衛も離島奪還も絵に描いた餅になっちゃうからね。