2018年3月15日、新浪軍事は、「日本には空母よりも危険な船が3隻ある」とし、海上自衛隊が所有する3隻の海洋観測船を紹介した。




記事は「海上自衛隊は複数の海洋観測船を持っている。

 

 

海流、海底の地形、海洋気象など、軍事行動のための海洋環境資料を主に収集する。現在ではそれぞれタイプの異なる3隻の観測船が就役しており、いずれも横須賀の第1海洋観測隊に所属している」と紹介した。

 



1隻目は、ふたみ型海洋観測艦の2番艦として1986年に就役した「わかさ」だ。

 

「標準排水量2050トン、全長97メートル、幅15メートル、最高速度16ノット、定員105人。海底地形プロファイラー、磁気センサー、海流測定機器、ソナー測位装置などだ。遠隔操作型無人探査機も搭載可能で、2011年3月の東日本大震災では救援物資の輸送任務を担った」としている。



2隻目は、にちなん型海洋観測船で1999年に就役した「にちなん」。

 

 

「標準排水量3300トン、全長111メートル、幅17メートル、最高速度20ノットで定員80人。CTD、流速計、気象観測装置、海底ソナー、マルチビーム地形測定器、遠隔操作型無人探査機、小型作業艇2隻などを備えている。2005年には東シナ海海域で海洋生物や海底地形などのデータ収集を実施。東日本大震災ではやはり救援任務を担った」と伝えた。

 

 



3隻目は、しょうなん型海洋観測船で2010年に就役した「しょうなん」。

 

 

「標準排水量2950トン、全長103メートル、幅16.4メートル、最高速度16ノットで定員80人。CTD、マルチビーム海底地形プロファイラー、サンプル採取装置、曳航ソナーなどさまざまな海洋環境、音声学測量設備を備えている。2016年4月、中国の護衛艦隊が沖縄を通過した際、しょうなんが監視船の1つとして派遣され、太平洋から東シナ海へと戻る中国海軍艦隊を発見した」としている。(翻訳・編集/川尻)

 

 

 

(Record China)

 

 

 

第1海洋観測隊は、海洋業務・対潜支援群の隷下部隊である。

 

海洋業務・対潜支援群は、海洋業務群を再編し、2015年(平成27年)12月1日付をもって編成を完結した。

 

 

対潜水艦作戦に必要な日本近海の海洋データ(水質、水温、潮流、海底地形等)、水中の音響資料、その他対潜戦術資料を収集・分析・研究して護衛艦、航空機に資料として提供することが主たる任務である。

 

 

また、気象データ(天気図、台風予想、気温変化等)の作成を行っている。