『独白録』は、外務省出身で当時宮内庁御用掛として昭和天皇の通訳を務めていた寺崎英成により書かれた本だ。
『独白録』の存在は1990年11月7日の新聞各紙で初めて報道された。
1990年12月号の『文藝春秋』に全文が掲載されると大反響をよび発行部数は100万部を超えた。
寺崎の日記を付した単行本が『昭和天皇独白録・寺崎英成御用掛日記』として1991年3月に刊行された。
1995年に寺崎日記を除いて『昭和天皇独白録』として文庫化されている。
ノモンハン事件のページが・・・、こういう資料は国が落札してしかるべき場所で保管か展示して欲しいね。
以下産経ニュースより転載
昭和天皇が太平洋戦争などに関する出来事を戦後に回想した「昭和天皇独白録」について、側近が記録した原本とされる文書が12月6日に米ニューヨークで競売に掛けられることになった。
競売会社ボナムスが20日までに発表した。
同社は「20世紀の日本の歴史を理解する上で鍵となる資料だ」としており、落札額を10万ドル(約1100万円)以上と予測している。(共同)
『独白録』は、寺崎用箋と書かれた特注の便箋170枚からなる。
一部が筆で書かれている以外は鉛筆書きとなっている。
表題は付されていない。
原稿は一部と二部に別れており、それぞれが紐で綴じられていた。
第一巻は「大東亜戦争の遠因」および「張作霖爆殺事件」から「開戦の決定」まで、第二巻は「宣戦の詔書」から「8月14日の御前会議前后」までに「結論」を加え終わっている。
陸海軍の軍人、政治家に対する率直な批評も書かれている。
東條英機、嶋田繁太郎、岡田啓介、米内光政などの評価が高い一方で、松岡洋右、平沼騏一郎、宇垣一成、小磯国昭、近衛文麿、有末精三などは酷評されている。