海上自衛隊幹部候補生の一日 | 戦車のブログ

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二年前に呉や江田島を旅行した。

 

江田島見学はかなり思い出深いものとなった。

 

昔、豊田譲の「江田島教育」を読んで以来一度行ってみたいと思っていたからね。

 

 

海軍兵学校のあった江田島は現在は海上自衛隊の幹部候補生を教育している。

 

 

海上自衛隊幹部候補生学校は、海上自衛隊の幹部自衛官を養成する教育機関である。

 

 

初級幹部としての職務の遂行に必要な知識及び技能を修得させるための教育訓練を行う。旧日本海軍の将校たる士官の養成を目的とした教育機関であった海軍兵学校の主要施設を、海上自衛隊第1術科学校とともに継承使用している。

 

所在地である江田島や学校庁舎から赤レンガの通称で呼ばれる。

 

 

海上自衛隊の広報の説明によると・・・

 

海上自衛隊幹部候補生学校は、防衛大学校、防衛医科大学校、一般大学卒業者及び部内からの選抜者に対して、海上自衛隊の(パイロット要員含む)初級幹部自衛官としての職務を遂行するに必要な知識及び技能を修得させるための教育訓練を行う機関です。

 


学校は、幹部候補生を育成するため、企画室・総務部・教育部・学生隊及び隷属の教導隊から組織されています。

 



本校で職種共通の基礎を確立し、卒業後、15個職種の初級幹部としての専門的な教育を受けます。

 

 

 

初級幹部としての必要な知識と技能を学びながら、幹部としての資質を養っていきます。

 


具体的には防衛基礎学、戦術、戦史、戦技訓練、服務、防衛教養、実技などの課目があり、全員が校内にして寄宿し規則正しい学生生活を送ります。

 

 

集団生活を通じて幹部としての教養を培い、スポーツによって強靱な身体を鍛錬します。



一般幹部候補生、航空学生出身の飛行幹部候補生、海上自衛隊部内から選抜された一般幹部候補生(部内)、海曹長・准海尉で昇任試験に合格した幹部予定者、防衛医科大学校及び一般の医科歯科大学の出身者からなる医科歯科幹部候補生等の教育を行っています。

 

 

教育期間は、6週間から1年であり、卒業後、3等海尉(大学院卒及び医科歯科幹部候補生は2等海尉)に任官します。



また、一般幹部候補生課程は同期間の連携を重視する旧海軍の伝統に基づき、防衛大学校出身者と一般大学等出身者とを混合した教育を行っている。

 

 

 

約150名の一般幹部候補生(防衛大学校卒業者が半数と一般大学等卒業者が半数)、航空学生出身の飛行幹部候補生、海上自衛隊部内から選抜された一般幹部候補生(部内)、海曹長・准海尉で昇任試験に合格した幹部予定者、防衛医科大学校及び一般の医科歯科大学の出身者からなる医科歯科幹部候補生等の教育を行っている。

 

 

教育期間は、課程により異なり、一般幹部候補生課程は最も長い1年間で、医科歯科幹部候補生課程は6週間の教育期間となる。

 

 

卒業後、3等海尉(大学院卒及び医科歯科幹部候補生は2等海尉)に任官する。

 

 

海軍兵学校の生徒館を校舎の一部として使用している他、分隊対抗のカッター競技である「総短艇」の実施など海軍兵学校の伝統が継承されているといわれている。

 

 

また、一般幹部候補生課程は同期間の連携を重視する旧海軍の伝統に基づき、防衛大学校出身者と一般大学等出身者とを混合した教育を行っている。

 

 

 

自衛隊の中でも規律に厳しいためかつては『気違い部落』と呼ばれていたという。

 

 

アメリカ海軍からも連絡官(2011年時点では大尉)が派遣されている。

 

 

 

海上自衛隊幹部候補生の一日

 

午前6時半。

 

耳を塞ぎたくなるようなラッパの音が穏やかな内湾に響き渡る。

 

 

その途端、静まり返っていた校舎がにわかに騒がしくなり、紺色の作業服に身を包んだ青年たちが校庭に駆け出してきた。

 

真冬の朝の空気は身を切るほど冷たい。

 

 

整列した者は上半身裸になり、起き抜けの体に活を入れるように乾布摩擦をし、「右向け右」「左むけ左」と気勢を上げはじめた。

 

 

この日課は「総員起こし」と呼ばれ、ここ海上自衛隊幹部候補生学校が海軍兵学校と呼ばれていた時代から伝わる朝の儀式だ。

 

 

学生棟から校庭まで直線距離でおよそ400メートル。驚くのはラッパの音が鳴ってから、校庭に整列するまで1分30秒という早さだ。

 

 

中には40秒という猛者もいる。

 

 

「海軍士官、および幹部海上自衛官を育ててきた学校ですから、すべての行動が船艦などの船上で行われることを想定しています。総員起こしは、夜間の敵艦の奇襲に備え、いち早く自分の持ち場につく訓練のひとつです」(幹部候補生学校・総務担当)

 

 

旧帝国海軍の伝統を今日も江田島では厳しい訓練で継承している。